NPO入門[17N0001]

科目名
Course Title
NPO入門[17N0001]
Introduction to NPO
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 全学共通科目 クラス 全学科
CCBM キャリアデザイン
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 青木 健太
学期 前期
曜日・時限・教室
月曜 5 6 共通講義棟1号館301室

受講条件・その他注意
受講条件は特になし。但し、グループ・ワークや最終発表などグループで取り組む課題が含まれるため、欠席、遅刻、早退などせずしっかりと出席すること。

授業の形態
講義,演習

教科書・参考文献
初回授業で配布する授業計画で紹介する。また随時指定する。

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=講義中アンケート(毎回)、及び、期末レポート(8月上旬締切予定),発表=中間発表(5月29日、6月5日予定)、最終発表(7月24日、7月31日予定),授業への参加態度

主題と目標
 20世紀後半から、NPO(Non-Profit Organization、民間非営利団体)や草の根組織が、コミュニケーション革命を伴いながら、世界を揺るがす組織変革を起こして拡大してきた。特に、冷戦の終結以降、国家、市場、市民社会は全く新しい力関係にシフトし、その中で市民社会の役割が増している。
 本授業では、NPOを通して現代の社会問題を知り、その解決の方向性を探る。NPOとは、政府(国や自治体)でも企業(営利団体)でもない、民間でありながら公共的な課題を担う市民の自主組織である。こうした立場から、政府や企業だけでは解決できない社会問題、たとえば福祉、子育て、貧困対策、まちづくり、環境保護、国際協力、文化活動などに取り組んでいる。この授業では、市民社会やNPOに関する理論について説明することに加えて、NPOの現場などで活躍する人をゲスト講師に呼び、活動の現場の話を伺う機会を3回設ける。また、NPOの活動に不可欠なコミュニケーション能力を養成するため、小規模なグループでNPO事業計画書の作成に取り組み、発表をする。
 この授業は、学生が授業後、(1)「NPOとは何か」を現場の活動に学びながら理解することができるようになること、(2)NPOによる社会問題解決の方法を、グループ・ワークや企画書の作成を通じて学び、自らの提案力、行動力を身に付けることを目標としている。
 前半(第1〜8回)は理論を中心に、第9〜15回はゲストスピーカーによる講義やグループ・ワークなど実践を中心に指導する。

授業計画
第1回
「イントロダクション」(4月10日)
授業の導入、概要説明、LA科目「NPOインターンシップ(実習)」の案内等
第2回
「NPOとは?NPOの定義と全体像」(4月17日)
NPOの定義、NPOとNGOの違い、発展の歴史などについて講義する。
第3回
「海外と国内におけるNPOを取り巻く制度と政策」(4月24日)
世界の中で日本におけるNPO活動は盛んと言えるのか、その位置づけについて海外と比較しながら考える。また、日本国内における制度と政策について講義する。
第4回
「寄付とボランティアとファンドレイジング」(5月8日)
NPOの要件の一つに自発性というものがあり、NPOにとってボランティアは不可欠な要素である。NPO活動における寄付、ボランティア、ファンドレイジング(資金集め)などについて講義する。
第5回
「NPOの行政・企業との協働」(5月15日)
NPOと行政の協働、NPOと企業の協働について講義する。企業の社会的責任(CSR)、プロボノ、コーズリレイティド・マーケティングなどについても考える。
第6回
「NPOの経営」(5月22日)
実際にNPOの運営はどう行われているのか、組織体制、事業の進め方、理事・監事の役割、人事・財務・会計・総務・広報などの位置づけなどについて、具体的に学ぶ。
第7回
「中間発表(1)」(5月29日)
初回授業で配布する授業計画に記載する課題に沿って、学生が中間発表を行う。
第8回
「中間発表(2)、前半の総括」(6月5日)
初回授業で配布する授業計画に記載する課題に沿って、学生が中間発表を行う。
第9回
ゲストスピーカー講義(1)「教育とNPO(仮)」(6月12日)
外部からゲストスピーカーを招き、教育とNPOをテーマに、実際の事例を用いた講義をしていただく。
第10回
ゲストスピーカー講義(2)「科学とNPO(仮)」(6月19日)
外部からゲストスピーカーを招き、科学とNPOをテーマに、実際の事例を用いた講義をしていただく。
第11回
ゲストスピーカー講義(3)「平和構築とNPO(仮)」(6月26日)
外部からゲストスピーカーを招き、平和構築とNPOをテーマに、実際の事例を用いた講義をしていただく。
第12回
「NPO事業計画案」グループ・ワーク(1)(7月3日)
学生が「私のNPO事業計画書」をグループで作成する。課題については、初回授業で配布する授業計画に記載する。
第13回
「NPO事業計画案」グループ・ワーク(2)(7月10日)
学生が「私のNPO事業計画書」をグループで作成する。課題については、初回授業で配布する授業計画に記載する。
第14回
グループ発表(1)(7月24日)
グループで作成した「私のNPO事業計画書」を学生が発表する。
第15回
グループ発表(2)、総括(7月31日)
グループで作成した「私のNPO事業計画書」を学生が発表する。

時間外学習
NPOや市民社会に関する時事問題にアンテナを張り情報を収集すること。次回の講義で取り扱うテーマに関する参考文献やインターネット資料を事前に読み、その専門用語の意味等を理解しておくこと。

学生へのメッセージ
この授業では、NPOの定義、NPOとNGOの違い、NPOの成り立ちと歴史、ボランティアとは何か、社会起業家とは何か、といった疑問も含めて、教員と学生が問題をともに考えていく授業にしていきたいと思います。
 たとえば将来働きながら子育てをしようとしたら?家族が寝たきりになったら?いま自分が障がいを持って街で暮らそうとしたら?といった生活の問題。また、国の内外に多く存在する、紛争や自然災害などで生存の危機に晒されている人々にどのように支援することができるか?といった国際的な問題。あるいは、身近な食べ物の安全や食品ロスは?子育てや教育は?環境破壊は今後どうなるのか?といった具体的な問題。こうした社会問題は、第一義的には行政が解決するものかもしれませんが、そういった課題がトランスナショナル化したり、現代においては行政の力だけでは解決できなくなったりしており、NPOや民間企業の役割は増しています。そもそもNPOとは何なのか、グローバル化する現代における市民社会の役割とは何か、将来国際協力NGOで働くことも選択肢の一つにある、こういったことに関心を持っている学生の参加を待っています。

学生の問い合わせ先
グローバル協力センター
青木健太
aoki.kenta@ocha.ac.jp