倫理学概論T[22B0152]

科目名
Course Title
倫理学概論T[22B0152]
Introduction to Ethics T
科目区分・科目種 哲学・倫理学・美術史コース クラス 哲学・倫理学・美術史コース
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 宮下 聡子
学期 前期
曜日・時限・教室
火曜 7 8 共通講義棟1号館302室

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
教科書は特に指定しません。原則として毎回講義資料を用意します。参考文献は講義資料の中で紹介します。
※講義資料は使用する回の授業の前日までにMoodleに掲載しておきますので、事前に必ずダウンロードないしプリントアウトし、お手もとに準備して授業に臨んでください。授業で講義資料に書き込みをしていただきます。講義資料は第1回から使用します。

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=60%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=40%

主題と目標
倫理学へのアプローチとして、生きることに密接に関わる明暗こもごもの問題をテーマに、古今東西の思想家の説を紹介し、倫理の観点から考察します。
各テーマについての代表的な説を知り、倫理学的に考える力をつけることを目標とします。

授業計画
第1回 倫理とは、授業の概要・履修上の注意事項の説明
第2回 幸福(1) 古代の幸福論:エピクロス、エピクテトスの幸福論
第3回 幸福(2) 現代の幸福論:ヒルティ、アラン、ラッセルの幸福論
第4回 幸福(3) 逆説的幸福論:ジョン・スチュアート・ミル、フランクル、トルストイの逆説的幸福論
第5回 幸福について考えさせる作品であると思うものを一つとり上げ、授業の内容と関連づけてレポートを作成する(ALH@)
第6回 苦しみ(1) 苦しみについてのショーペンハウアーの思想
第7回 苦しみ(2) 苦しみについてのフランクルの思想
第8回 苦しみ(3) 苦しみについての釈迦の教え@
第9回 苦しみ(4) 苦しみについての釈迦の教えA
第10回 死(1) 死をめぐる諸問題
第11回 死(2) 『黒澤明ドラマスペシャル 生きる』をめぐって@
第12回 死(3) 『黒澤明ドラマスペシャル 生きる』をめぐってA
第13回 死について考えさせる作品であると思うものを一つとり上げ、授業の内容と関連づけてレポートを作成する(ALHA)
第14回 悪(1) 悪の諸相
第15回 悪(2) 悪への対処法
「幸福」「苦しみ」「死」「悪」という4つのテーマを上記のスケジュールで講じます。
小論文は、原則として各テーマの最終回の授業時間中に、そのテーマに関する課題について、書いてもらいます。

時間外学習
小論文に備えて、授業で学んだことをよく復習してください。
授業内容の理解を深めるために、授業で紹介した文献に各自で当たることが望まれます。

学生へのメッセージ
倫理学に多角的にアプローチするためには倫理学概論TとU両方履修することが望ましいですが、Tのみの履修も可能です。
第1回でこの授業の鍵となる「倫理」の概念について講じ、授業の概要、履修上の注意事項について説明します。ALHや小論文のこともお話しします。以後の授業の理解度にも関わりますので、履修を考えている方は必ず出席してください。
授業で学んだことを、自らの日常生活や人生に引きつけて、具体的な問題に応用してもらえればと願っています。
ALHもその一環ですので、積極的にとり組んでください。

学生の問い合わせ先
miyashita.satoko@ocha.ac.jp