倫理思想史特殊講義AT[22B0171]

科目名
Course Title
倫理思想史特殊講義AT[22B0171]
Advanced Lectures in the History of Ethical Thought AT
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 哲学・倫理学・美術史コース クラス 哲学・倫理学・美術史コース
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 長野 邦彦
学期 後期
曜日・時限・教室
水曜 3 4 人間文化研究科棟105室

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
授業中にプリントを配布します。参考文献は適宜指示します。

ALH区分
通常授業として実施(11・12限等)

評価方法・評価割合
小論文(レポート)==70%,授業への参加態度==30%(リアクションペーパーの提出),ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)

主題と目標
 倫理学とは、あらかじめ一定の価値観や規範を前提としたお説教などではない。むしろそれは、私たちが自明の前提としてしまっている既存の思考の枠組みを問い直し、よりよい可能性を模索する哲学的な営みである。そのための方法の一つとして、私たちとは異質な思考を示す古典を丁寧に解釈することを通じて、それまで気づかずにいた前提を自覚し、問い直していく「解釈学」が存在する。
 この授業では、一方で日本倫理思想のテクストを参照し、他方で日本倫理思想史研究における主要な方法・態度を紹介する。その中で、哲学的・倫理学的にテクストを読み、思考するとはどのようなことであるか、あるいどのような「構え」でテクストに向き合えばよいのかについて考察する。

授業計画
授業の内容は進行状況や受講者の関心に応じて適宜調整することがあります。

第1回 イントロダクション
第2回 和辻哲郎『日本倫理思想史』──日本倫理思想史研究の対象と方法
第3回 『古事記』@──スサノヲはなぜ哭くのか
第4回 『古事記』A──カミを祀るということ
第5回 『古事記』B──「清明心」とは何か
第6回 世阿弥の夢幻能@──鎮魂とはどのような営みなのか
第7回 世阿弥の夢幻能A──諸国を流離する僧侶の眼差しにおける方法論
第8回 和辻哲郎と折口信夫──二つの倫理と二種類の自己
第9回 前近代における学の特質@
第10回 前近代における学の特質A
第11回 相良亨の学の特質@
第12回 相良亨の学の特質A
第13回 佐藤正英の学の特質@
第14回 佐藤正英の学の特質A
第15回 総括

※ALHは実施せず、2回分のオンデマンド講義をMoodleにアップロードする予定。

時間外学習
授業内で指示した文献をあらかじめ読んだうえで授業に臨んでください。
また、授業内容の復習は、講義内容を無批判に記憶するのではなく、講義内容をきっかけにして、各自の関心に応じてレジュメ等で紹介した文献に当たり、主体的に問いを深めていくものであることを推奨します。

学生へのメッセージ
授業内で取り上げるテクストやトピックは、現代の考え方からすると奇妙で不可解に思えるものもあるかもしれません。
しかし、対象を外在的な尺度ではかり、一方的にレッテルを貼ってしまうのは生産的ではありません。
まずは対象に寄り添うことで、対象の側の目を通して、私たち自身のあり方を問い直してゆくことができるでしょう。

学生の問い合わせ先
nagano.kunihiko@ocha.ac.jp