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日本古典文学史論(中世)
[22B0510]
科目名
Course Title
日本古典文学史論(中世)
[22B0510]
History of Classical Japanese Literature(the Kamakura and Muromachi Periods)
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種
日本語・日本文学コース
クラス
日本語・日本文学コース
カラーコード
キャリアデザイン
単位数
2.0
単位
履修年次
2
〜
3
年
担当教員
山本 啓介
学期
前期
曜日・時限・教室
木曜
5
〜
6
限
共通講義棟2号館201室
受講条件・その他注意
日文コース選択必修(強化プログラムまで取る人は必修)。
授業の形態
講義,一部対面授業あり
教科書・参考文献
教科書は使用せず毎時間資料を配付。参考文献は授業時に紹介。
ALH区分
ALHとして実施
評価方法・評価割合
小論文(レポート)=60%,授業への参加態度=20%(毎回のコメントなどにより判断)を基本として総合的に評価する。,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=20%
主題と目標
中世の文学史について概説する。一般的な歴史区分では、中世とは鎌倉・南北朝・室町・戦国時代を指す。平安時代の王朝文化が終焉を迎え、武家が台頭した時代とされている。文学作品は時代をそのまま反映するとは限らない。しかし、時代背景さらには彼らが身を置いた空間を踏まえた上で作品と向きあうことは読解の基本であろう。中世には世の動乱を描いた軍記物語や、それを反映した無常観の色濃い随筆なども多く成立した。また、現代にも繋がる美意識も形成された。本講義では、可能な限り時代の順に説話・軍記・随筆・和歌・連歌・能など、中世文学の特質の理解に適した作品を取り上げて講義を行う。中世文学についての理解を深め、時代背景を踏まえた上での読解力を高めることが目標の一つである。
授業計画
第1回
ガイダンス。文学史における時代区分。平安後期文学と中世。『今昔物語集』・院政期の和歌。
第2回
源平の争乱 平安末期の和歌と軍記物語 『千載和歌集』と『平家物語』他
第3回
軍記物語 『平家物語』他
第4回
(ALH)『平家物語』の諸本を比較する
第5回
鎌倉前期の和歌と随筆 『新古今和歌集』と『方丈記』
第6回
承久の乱と鎌倉前期の紀行文 『承久記』『海道記』『十六夜日記』他
第7回
中世の説話 『宇治拾遺物語』『十訓抄』『沙石集』他
第8回
鎌倉後期の文学 『とはずがたり』『徒然草』他
第9回
『新古今和歌集』以後の和歌 二条派・京極派の対立期
第10回
鎌倉期・南北朝期の連歌 『菟玖波集』他
第11回
(ALH)連歌の句作を行う。
第12回
応仁の乱とその後の文学 『藤河の記』『九州道の記』他
第13回
室町期の連歌と俳諧之連歌 『新撰菟玖波集』『宗祇終焉記』『犬筑波集』他
第14回
能の概説 『井筒』『隅田川』他の鑑賞
第15回
まとめ
時間外学習
事前学習 次の時間に取り上げる作品について、辞典類などを利用して概要を把握しておく。
事後学習 講義資料を見直し、疑問点がないかどうか確認する。授業内容について自分なりに考え理解を深める。
学生へのメッセージ
中世文学についての基礎的な知識を身につけることが第一目標です。ただし、これからの時代は、知識は検索すればだいたい事足りるものとなるでしょう。知識を活かして自ら作品を読解し、当時の作者達の感性に触れ、新たな疑問に出会うことが理想です。
講義形態は基本的にオンラインで一部対面とします。オンライン形式の回は、任意の時間に視聴できるオンデマンド動画をMoodleに提示する予定です。
学生の問い合わせ先
連絡用のメール・アドレスを授業時にお知らせします。