日本語音声表現論[22B0524]

科目名
Course Title
日本語音声表現論[22B0524]
Theory of Japanese Phonetic Expression
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 日本語・日本文学コース クラス 日本語・日本文学コース
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 竹村 明日香
学期 後期
曜日・時限・教室
金曜 5 6 共通講義棟1号館301室

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
【教科書】
特になし。
【参考文献】
沖森卓也・木村一編(2017)『日本語ライブラリー 日本語の音』朝倉書店
衣畑智秀編(2019)『基礎日本語学』ひつじ書房(第1章「現代日本語の音声と音韻」、第2章「音韻の歴史変化」)
斎藤純男(2007)『日本語音声学入門 改訂版』三省堂
小泉保(2003)『改訂音声学入門』大学書林
小松英雄(1981)『日本語の音韻』中央公論社
その他、授業中に適宜紹介する。

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=レポート(40%)テーマは別途お知らせします,その他=課題提出(30%),ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=20%

主題と目標
ことばは文字だけでなく「音」によっても伝えられる。ではその「音」は、口や喉を使って無限に作り出せるものなのだろうか。また、日常会話でも頻繁に使われる〈アクセント〉〈イントネーション〉〈子音〉〈母音〉といった「音」に関する用語は、具体的にはどのように違うものなのだろうか。
本講義では、このような「音」に関する素朴な疑問を出発点として、現代日本語の用例を多数取り上げながら考察を進めていく。
音声学・音韻論の専門知識をただ身につけるだけでなく、それらが日本語でどのような例に相当するのかを常に考えることで、言語を分析する力を養ってゆく。

授業計画
第1回
イントロダクション―音に関する記述のあれこれ―
第2回
子音―五十音図の歴史も含めて―
第3回
母音―母音に関わる様々な事象―
第4回
同化・異化・音位転換(言い間違いや早口言葉)・語の省略など
第5回
音に意味ってあるの?
第6回
音素と弁別的素性
―「聞き分ける/聞き分けられない」とは? なぜrとlは聞き分けられないのか? ―
第7回
ALH@:日本語非母語話者(韓流歌手・外国人タレント・日本語学習者など)が発音した日本語の例(歌でもよい)をYouTubeなどで視聴し、どのような音声的特徴があるかを観察する。そこには彼らの母語の影響があると考えられるが、どのような母語の発音の影響が見られるかを報告する。
第8回
日本語音韻史(1) 鼻濁音とはなにか
ー「カ゜」は美しい?−
第9回
フィラーについて
第10回
日本語音韻史(2) 字余りとは何か―和歌について―
第11回
方言の音声について
第12回
日本語音韻史(3) 外国人が聞いた日本語―キリシタン宣教師・明治期の例を中心に―
第13回
ALHA:後楽園にある「印刷博物館」を見学し、感想を提出する。特に、日本(語)に関してはどのような印刷物があるか、また「発音」を残すことと印刷にはどのような関係があるかという点を中心に報告する。
【印刷博物館】https://www.printing-museum.org/
第14回
日本語音韻史(4) 能役者らが発音した日本語―謡の秘伝書の例を中心に―
第15回
ALHのフィードバック
その他の諸現象について(連声・若者言葉のイントネーションなど)

時間外学習
復習プリントを配布するのでそれらを着実にこなすこと。課題では用例採集などの調査を指示する場合もある。
また、授業で挙げた参考文献の他にも音声学・音韻史に関する文献を多読することを勧める。

学生へのメッセージ
“音”に関する事柄は、教科書の中だけではなく、身近にあふれています。耳慣れない外国語の発音、方言のアクセント、歌や和歌のリズム、五十音図、うっかりした言い間違いなど。それらをよく観察し、音声学・音韻論的にどのような解釈ができるかを一緒に考えましょう。また、それらを分析するために必要な音声学・音韻史の知識を身につけてもらいたいと思います。

学生の問い合わせ先
takemura.asuka★ocha.ac.jp(★を@に置き換え)