英文学特殊講義U[22B0762]

科目名
Course Title
英文学特殊講義U[22B0762]
Advanced Lecture in English LiteratureU
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 英語圏言語文化コース クラス 英語圏言語文化コース
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 松崎 毅
学期 前期
曜日・時限・教室
火曜 5 6 共通講義棟1号館302室

受講条件・その他注意
特になし。

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
John Bunyan, The Pilgrim's Progress (Oxford World's Classics)

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=50%,授業への参加態度=30%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=20%

主題と目標
キリスト教圏において聖書に次いで読まれてきた John Bunyan の宗教寓意物語 The Pilgrim's Progress をテキストに、英語圏文化の基礎知識としてのキリスト教的な世界観や歴史観について論じるとともに、アレゴリーからリアリズムへという文学ジャンルの発展の経緯について考える。テキスト中の主要なエピソードを選んで読みながら、律法と福音、天使と悪魔、聖書と教会、天地創造と終末等、キリスト教の基礎知識について随時説明していく。またアレゴリー、説教、対話、冒険活劇といった文学ジャンルの混在がもたらす効果、および作品の風刺的側面についても考える。

授業計画
授業計画
第1回:ジョン・バニヤンと聖書とピューリタニズム
第2回:アレゴリーについて、およびクリスチャンの回心と旅立ち
第3回:「絶望の泥沼」における信仰の揺らぎ
第4回:「シナイ山」と律法(ALH)
第5回:「解釈者の屋敷」における教訓のエムブレム
第6回:「解釈者の屋敷」における終末論と黙示録
第7回:十字架との遭遇における福音主義
第8回:「屈辱の谷」における悪鬼との遭遇
第9回:アポルオンとの戦いにおけるリアリズム
第10回:「死の影の谷」と「狭き道」(ALH)
第11回:「死の影の谷」におけるカトリック風刺
第12回:「虚栄の市」における禁欲と来世主義
第13回:「虚栄の市」での裁判における政治風刺
第14回:「死の川」における信仰の揺らぎ
第15回:「天の都」における天国と地獄

時間外学習
毎回テクストを各自予習しておく。ALHについては課題を提出すること。

学生へのメッセージ
旧約聖書の『創世記』と『出エジプト記』、新約聖書の『マタイ伝』と『黙示録』を授業に先立ち(または並行して)読んでおくことをお勧めします。                                                

学生の問い合わせ先
matsuzaki.takeshi@ocha.ac.jp