日本古典文学論演習(上代)T[22B0849]

科目名
Course Title
日本古典文学論演習(上代)T[22B0849]
SeminarT: Ancient Japanese Literature
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 日本語・日本文学コース クラス 日本語・日本文学コース
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 3

担当教員 松岡 智之
学期 前期
曜日・時限・教室
火曜 7 8 演習室(IACS)(人間文化研究科棟508室)

受講条件・その他注意
日本語・日本文学を主プログラムとし、すでに日本古典文学論基礎演習Tを履修し単位取得している学生に限る。

授業の形態
演習,対面授業のみ

教科書・参考文献
〔教科書〕指定書籍なし。電子メール添付等の方法で、各回の授業資料を配付する。各自でプリントアウトして持参、あるいは何らかのモバイル機器で見られるようにして出席のこと。
〔参考文献〕荻原千鶴『日本古代の神話と文学』(塙書房1998)、宮島正人『海神宮訪問神話の研究』(和泉書院1999)、三浦佑之『古事記のひみつ』(吉川弘文館2007)、大津透『天皇の歴史01 神話から歴史へ(講談社学術文庫)』(講談社2010)、神野志隆光『古事記の世界観』(吉川弘文館1986。歴史文化セレクション版は吉川弘文館2008)、森博達『日本書紀成立の真実』(中央公論社2011)、神野志隆光『本居宣長『古事記伝』を読む(講談社選書メチエ)』T〜W(講談社2010-2014)、多田一臣『古事記私解』1、2(花鳥社2020)、及川智早『変貌する古事記・日本書紀(ちくま新書)』(筑摩書房2020)、三浦佑之『神話と歴史叙述 改訂版(講談社学術文庫)』(講談社 2020)、神野志隆光 [ほか] 校注『新釈全訳日本書紀』上巻(講談社2021)

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=30%,発表=35%,授業への参加態度=25% 発表に対する質疑応答など積極的な参加姿勢を重視する,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=10%

主題と目標
 この授業では、『古事記』『日本書紀』の、いわゆる海宮遊行神話の部分を講読します。「新編日本古典文学全集」の校訂された原文を本文として、『古事記』および『日本書紀』正文、一書第一〜第四に各々注釈を施しながら比較して読みます。
 受講者のみなさんが、諸註の助けを借りつつ、漢字ばかりで綴られた『記』『紀』の原文の意味を把握し、自分なりの訓読文を作れるようになることを第一の目標にします。また、受講者のみなさんそれぞれが、『古事記』『日本書紀』に対する自分好みの探究方法(アプローチの仕方)を見つけることを第二の目標にします。


授業計画
第1回
(4月19日)【1】記紀神話の概要、『古事記』の概略、『古事記』の訓読法、演習方法の説明(1)
第2回
(4月26日)【2】『古事記』序文、演習方法の説明(2)
第3回
《ALH1》神話と観光1
高千穂町を必ず含み、解説文と写真とを組み合わせて、南九州地域の日本神話ゆかりの地をめぐる観光ツアーを企画し、パンフレットを作ろう。
(刊行物やWebサイトにある写真・画像などを借用する場合、著作権の侵害のないようにすること)
第4回
(5月10日)【3】本居宣長の概略、演習方法の説明(3)
第5回
(5月17日)【4】本居宣長『古事記伝』の概略、演習方法の説明(4)
第6回
《ALH2》神話と観光2
宗像・沖ノ島と関連遺産群を必ず含み、解説文と写真とを組み合わせて、北九州地域の日本神話、古代祭祀ゆかりの地をめぐる観光ツアーを企画し、パンフレットを作ろう。
(刊行物やWebサイトにある写真・画像などを借用する場合、著作権の侵害のないようにすること)
第7回
(5月24日)【5】『日本書紀』の概略、演習方法の説明(5)
第8回
(5月31日)【6】演習方法の説明(6)─発表資料作成の仕上げ─
第9回
(6月7日)【7】海宮遊行神話注釈(1)失われた釣針
第10回
(6月14日)【8】海宮遊行神話注釈(2)海宮訪問
第11回
(6月21日)【9】海宮遊行神話注釈(3)豊玉姫と彦火火出見尊(山幸彦)との結婚
第12回
(6月28日)【10】海宮遊行神話注釈(4)彦火火出見尊の地上への帰還
第13回
(7月5日)【11】海宮遊行神話注釈(5)兄弟神の対決
第14回
(7月12日)【12】海宮遊行神話注釈(6)豊玉姫の出産と退去
第15回
(7月19日)【13】海宮遊行神話注釈(7)ウカヤフキアエズ尊の系譜

時間外学習
(1)「日本神話」「古事記」「日本書紀」についてWeb検索し、重要事項と思われる記述を書き写すなどして概要を把握する。(2)『古事記』『日本書紀』の読み方の基本方針、『古事記』偽書説、『日本書紀』成立論について、授業内で紹介する参考文献を読み、要点を整理する。(3)演習発表の準備を行う。(4)学期末レポートを作成する。(5)You Tube 動画「わかる歴史【奈良時代】古事記と日本神話」を視聴し、その制作者(運営法人)について、インターネット上にある記事の範囲でかまわないので調べ、その志をふまえた上で、動画に対して気づいた点や感想などをまとめる。

学生へのメッセージ
 この半期の授業を受講すれば、あなたも本居宣長になれる! あなたにも古事記伝が書ける! とはまいりませんが、上代文学を専門的に研究する人になるための、基礎知識および訓練の機会を提供する授業とします。