日本古典文学論演習(中古)U[22B0852]

科目名
Course Title
日本古典文学論演習(中古)U[22B0852]
SeminarU: Classical Japanese Literature(the Heian Period)
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 日本語・日本文学コース クラス 日本語・日本文学コース
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 3

担当教員 松岡 智之
学期 後期
曜日・時限・教室
金曜 7 8 演習室(IACS)(人間文化研究科棟508室)

受講条件・その他注意
「日本古典文学論基礎演習T」を履修済みであること。また、前期の「T」を履修済みであることを原則とする。

授業の形態
演習,対面授業のみ

教科書・参考文献
〔教科書〕指定書籍なし。電子メール添付等の方法で、各回の授業資料を配付する。各自でプリントアウトして持参、あるいは何らかのモバイル機器で見られるようにして出席のこと。
〔参考文献〕
阿部秋生ほか『源氏物語 2 若紫・末摘花・紅葉賀・花宴(古典セレクション)』(小学館1998)、藤本孝一編『定家本源氏物語 若紫』(八木書店古書出版部2020)、伊井春樹『人がつなぐ源氏物語 藤原定家の写本からたどる物語の千年 (朝日選書)』(朝日新聞出版2021)。原岡文子『『源氏物語』に仕掛けられた謎 「若紫」からのメッセージ(角川叢書)』(角川学芸出版2008)。新美哲彦「新出「若紫」巻の本文と巻末付載「奥入」─定家監督書写四半本『源氏物語』との関係を中心に」(『中古文学』第106号、2020年11月)。
※以下は《ALH》のための参考文献。
益田勝実著 幸田国広編 鈴木日出男 天野紀代子監修『益田勝実の仕事5(ちくま学芸文庫)』(筑摩書房2006)、河添房江編『アクティブ・ラーニング時代の古典教育 : 小・中・高・大の授業づくり』(東京学芸大学出版会2018)、井浪真吾『古典教育と古典文学研究を架橋する 国語科教員の古文教材化の手順』(文学通信2020)、渡部泰明 [ほか] 著『国語をめぐる冒険(岩波ジュニア新書)』(岩波書店2021)、阿部昇『読解力を鍛える古典の「読み」の授業 徒然草・枕草子・平家物語・源氏物語を読み拓く』(明治図書出版2021)、木越治 丸井貴史編『読まなければなにもはじまらない いまから古典を「読む」ために』(文学通信2021)。



ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=25%,発表=60%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=15%

主題と目標
 受講者の分担発表と質疑応答とによる演習形式で、平安時代の物語文学『源氏物語』を読み解きます。「日本古典文学論演習(中古)T」に引き続き、Uでも若紫巻(わかむらさきのまき)の後半を取り上げる予定です。辞書・事典類、索引、諸註釈書や関連する各種資料を用いつつ、『源氏物語』の文章中の語句を理解し説明する力、妥当で読みやすい現代語訳を作れる力に磨きをかけましょう。この演習を通して、受講者のみなさんが、平安時代の古典文学を研究する基礎力を獲得することが目標です。

授業計画
1.ガイダンス、「日本古典文学論演習(中古)T」で扱った内容の確認
2.『源氏物語』の本文と古注釈とに関する講義(1)
3.『源氏物語』の本文と古注釈とに関する講義(2)
4.〜12.『源氏物語』若紫巻の講読
(「日本古典文学論演習(中古)T」の準備要領に加え、本文異同と古注釈とに関する調査・説明も取り入れながら発表を準備して報告し、担当者は、自分以外の受講者および教員との質疑応答、討論を行う)

《ALH1》《ALH2》国語教育と定家本〈若紫〉
ALH1回分を6時間と見積もる(45時間÷15回×2単位分=6時間)。《ALH1》《ALH2》合計で12時間。
高等学校2年生の生徒を対象とし、『源氏物語』若紫巻の一節、いわゆる「北山のかいま見」場面の文章を主たる教材とする一単元(5〜6時間)を構想し、導入部分(15〜20分)をどのように指導するかについて考える(15〜20分のプレゼンテーションを、12時間かけて作成することになる)。
そうした導入部分の中に、2019年秋新出の定家本〈若紫〉巻の紹介を入れるようにする。該当部分の目標は「伝統的な言語文化に対して興味・関心・学習意欲を高めること」とする。また、学習者(クラス)の状況、人数、学習進度、学習意欲などは、各自で設定する。
提示する教材等(の原稿)+教師としての自身が話すのを、ICレコーダー等で録音した音声データを制作し、提出する(設定した学習者の状況を前提として、目標達成の可能性が高いと思われる制作物を高く評価する)。
国語教育・古文教育に関する研究文献を読み、授業を構想するところから、必要な調査、考察、教材作成、読み上げ原稿の執筆、リハーサル、録音、提出まで、すべて含めて12時間で取り組む。
12時間では不足するのならば、音声データではなく読み上げ原稿の提出でも可。
(教育職員免許状の取得が不要であり、かつ高等学校までの学校が好きではなかった人は申し出ること。別の課題を用意する)

13.まとめ(期末レポート作成上の留意点等を含む)



時間外学習
変体仮名の解読、工具書類(辞書・事典・索引)やデータベースの活用法の復習。各回の授業内容の復習。演習発表の準備。学期末レポートの作成。

学生へのメッセージ
毎朝目が覚めたら『源氏物語』が読みたくてうずうずする、とまではならなくとも、受講者のみなさんに、『源氏物語』を論ずることが楽しい、と感じていただければ幸いです。