対日交流論[22B2017]

科目名
Course Title
対日交流論[22B2017]
Interactive Japanese Study
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 グローバル文化学環 クラス グローバル文化学環
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 湯川 文彦
学期 前期
曜日・時限・教室
火曜 7 8 生活科学部本館128室

受講条件・その他注意
なし

授業の形態
講義,演習

教科書・参考文献
教科書・参考書は特に指定せず、授業内で史料や論文を配付する。

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=50%,その他=20%,授業への参加態度=20%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=10%

主題と目標
明治初期の地方行政文書などを題材に、当時の人々の教育≠ノ対する考えを検討します。
現代とは異なる価値観や選択肢をもつ当時の人々の多様な意見に接して、思考を深めることを目指します。

地方行政文書は中央行政文書に対応して、政策実施プロセスを示すだけでなく、
各地方の状況に対応して、人民の生活と政策との関係を模索するものでもあります。

本授業では、明治前期を代表する改革領域であった「教育」に注目しつつ、
地域の人々の意見にふれながら、府県庁などの地方組織の認識と活動を検討します。
授業では事前に史料(地方行政文書および関連史料)を提示したうえで、こちらで解説を加えながら一緒に読んでいきます。そして、史料の内容から問題(論点)を引き出し、ディスカッションを行います。

授業計画
明治維新の時代、地方において教育≠ヘどのように論じられたのか?
地方政策・地域社会における教育≠ニは何だったのか?

明治初期の地方行政文書を題材に、多様な政治・社会問題に触れながら、当時の教育観・教育政策について検討、議論します。
議論を深めるため、研究書・論文を読み合わせる回(第3・8回)、地方行政文書以外の史料(新聞・個人史料など)を用いて当時の政治・社会状況を解説する回(第6・9・10回)も設けます。
第12回には、第11回までの議論をふまえて総合的な議論を行います。第13回には、各回のコメントと第12回の議論をふまえて、さらに思考を深めるための解説を行います。


1.イントロダクション ―地方行政文書にふれてみよう―
2.地方行政文書から考えるT
3.制度・政策史文献講読
4.地方行政文書から考えるU
5.地方行政文書から考えるV
6.(解説)中央行政文書から考える
7.地方行政文書から考えるW
8.メディア史文献講読
9.(解説)中央行政文書から考える
10.(解説)議事録から考える
11.地方行政文書から考えるX
12.総合討論
13.(解説)総合解説

【史料の特徴】
明治維新期の地方行政文書は、教育政策の基本的課題に加え、地域ごとの特性・課題を映しています。
当時の地方庁には幅広い裁量権が認められていたため、地域独自の判断や政策展開もみられました。
本授業では、地方官や地域住民達がローカルな視点をふまえて、あるいは自らの問題として教育政策をどのように考えたのか?という点に注目し、地方行政文書を人々の考えを知るための史料として活用します。
「教育」に様々な不安や期待が寄せられた当時、その実践を支える立場にあった人々はどのような認識を抱き、どのような方策を議論していたのか。
理想と現実な狭間で生じる多彩な議論から、授業内のディスカッションも展開していきます。

時間外学習
事前に提示される史料を読み、自己の解釈、考えをまとめる。授業における解説やディスカッションの内容をふまえて、改めて諸問題を考える機会をつくる。授業中に紹介される参考文献も併せて読むこと。

学生へのメッセージ
多彩な史料、ディスカッションで浮上する様々な意見に接しながら、ご自分の考えを深めていってください。
明治維新期の政治・社会や日本の近代化に興味のある方はもちろん、歴史的事象をつうじて思考を深めたい方にもお薦めします。

日本近代史専攻でなくても、基礎知識がなくても受講には差し支えません。関心と意欲を持参していただければ大丈夫です。本授業ではディスカッションが重要になります。発言をかさねるほど、理解も議論も深まります。ディスカッションの内容は、次回以降の授業内容や私から紹介できる参考文献にも影響を与えます。ぜひこの機会を最大限に活用していただければ幸いです。

学生の問い合わせ先
yukawa.fumihiko@ocha.ac.jp