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政治学総論T
[22B5013]
科目名
Course Title
政治学総論T
[22B5013]
Introduction to Political Science T
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種
教育科学コース
クラス
文教育学部
カラーコード
キャリアデザイン
単位数
2.0
単位
履修年次
1
〜
4
年
担当教員
小林 誠(KOBAYASHI MAKOTO)
学期
前期
曜日・時限・教室
月曜
5
〜
6
限
共通講義棟1号館301室
受講条件・その他注意
法学、経済学、社会学、国際関係学などの社会科学の他の科目を取っていると理解が深まる。
授業の形態
講義,対面授業のみ
教科書・参考文献
教科書は特に使わない(毎回レジュメを配布する)。参考文献は適宜指示する。
ALH区分
ALHとして実施
評価方法・評価割合
期末試験=70%,その他=15%(平常点:コメントカード、発言、討論など),ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=15%(課題に取り組む)
主題と目標
政治とは一体何だろうか。多くの人は、国家の選挙、議会、首相や大統領などの行政府などに見られる権力作用をイメージするだろう。しかし権力作用やそれに伴って生じる支配や従属関係は、教室、職場、家庭、地域社会、子どもの遊び場にも広く見られる。この講義では、政治を国政の一部にだけ限定するのではない広範な政治観から捉え直し、マクロだけでなくミクロの政治も捉える先端的な政治学を学ぶ。また支配と強制だけでなく、同意と自己統治を含む政治を理解しよう。まず権力、国家、ネイション、公共性、自由、暴力といった重要な政治的概念を(あっと驚く)再解釈を通じで学び直す。ついで、授業の後半では具体的な争点を政治学的に分析して理解する手法を学ぶ。
授業計画
1. イントロダクション:政治を学ぶとはどういうことか
国家の政治から生活の中の政治へ
2. 政治学の基礎概念1:権力とは何か
権力は誰が持ち、誰に使うのか。パノプティコンとして構造的に機能するのか。
3. 政治学の基礎概念2:国家とは何か、ネイションとは何か
国家と社会、ネイションとは国家なのか国民なのか民族なのか
4. 政治学の基礎概念3:自由とは何か
「私はワクチンを打ちたくない」という主張は認められるか
5. 政治学の基礎概念4:公共性とは何か
救急車を優先する理由、救急車と救急車が競合する場合は?
6. 政治学の基礎概念5:暴力とは何か
暴力装置としての国家、警察と軍隊
7. ALH:自主研究「身近な政治を捉えてみよう」
8. 政治の論争点1:私たちはネイションなのか
カタルーニャ、沖縄、香港、西サハラ、オセチア
9. 政治の論争点2:表現の自由と人権侵害
助成金をもらうとアートは政治表現は不可? 猥褻表現・残虐表現はどこまで許容できるか
10. ALH:自主研究「身近な政治を捉えてみよう」
11. 政治の論争点3:バイオポリティクス
身体の国家管理、監視、心身の商品化
12. 政治の論争点4:王様と女王様
身分制と自由主義、立憲君主制と絶対君主制
13. 政治の論争点5:政治と経済
政治が経済を管理する、経済が政治を管理する
14.政治の論争点6:ケアする政治学
社会的弱者、社会的マイノリティー、強い個人主義モデルの失効
15. 総括:21世紀政治の可能性――開け! 民主主義の可能性
時間外学習
ALHでは身近な政治的論点について調査してミニレポートを作成する(18歳選挙権、大学の民主化、ネット上の政治言論。自民党政治など)。講義では参考文献を読み、予習と復習を行う。
学生へのメッセージ
毎回レジュメを配布する。映像資料、文献資料などを多数用いて、双方向・参加型講義を進める。グループ討論も加味する。関連する映画や美術展などにも足を運ぶことを推奨する。主体的な参加を期待したい。
学生の問い合わせ先
小林誠(kobayashi.makoto@ocha.ac.jp)