哲学B[22B5141]

科目名
Course Title
哲学B[22B5141]
Philosophy B
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 哲学・倫理学・美術史コース クラス 哲学・倫理学・美術史コース
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 松浦 和也
学期 後期
曜日・時限・教室
火曜 7 8 共3-208【4講】

受講条件・その他注意
特になし

授業の形態
講義,演習,実施方法検討中

教科書・参考文献
【教科書】
指定しません。資料は電子媒体で配布します。受講の際には、パソコンやタブレット、スマートフォンで閲覧するか、必要な個所を各自印刷して閲覧してください。
【参考文献】
山本光雄(訳、他、『アリストテレス全集16 弁論術・アレクザシド日スに贈る弁論術』岩波書店、1968年
堀尾耕一(訳)他、『アリストテレス全集18 弁論術・詩学』岩波書店、2017年

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=40%,実習成果=40%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=20%

主題と目標
アリストテレス『弁論術』第1巻の講読

ギリシア古典期の哲学はソフィストや弁論家への対抗意識から成立した側面があるが、その対抗意識から新たな弁論術を作り上げ、その成果が記載されているのがアリストテレス『弁論術』である。ただし、アリストテレスの著作は概して難解であり、手ほどきなしで理解することは難しい。本講義はその理解を受講生に獲得してもらうために、テキストの内容を確認しながら精読していく。
この精読は、単に古典的著作に取り組むときの方法を習得するのみならず、われわれが言葉を語るときの作法や、説得力ある論証の作り方といった、リベラルアーツに類する技能を習得する足掛かりになるだろう。

授業計画
第1回
イントロダクション:アリストテレス『弁論術』について
第2回
講義:『弁論術』第1巻第1章 弁論術と技術
※講師が担当します。
第3回
講読:『弁論術』第1巻第2章 弁論術の対象
第4回
講読:『弁論術』第1巻第3章 弁論術の要素
第5回
講読:『弁論術』第1巻第4章 忠告
第6回
講読:『弁論術』第1巻第5章 さまざまな善さ
第7回
講読:『弁論術』第1巻第6章 弁論術と善
第8回
講読:『弁論術』第1巻第7章 善と比較
第9回
講読:『弁論術』第1巻第8章 国制について
第10回
講読:『弁論術』第1巻第9章 賞賛と非難
第11回
講読:『弁論術』第1巻第10章 法廷弁論
第12回
講読:『弁論術』第1巻第11章 快楽について
第13回
講読:『弁論術』第1巻第12章 罪について
第14回
講読:『弁論術』第1巻第13章第14章 不正行為(ALH)
第15回
講読:『弁論術』第1巻第15章 非技術的な立証方法(ALH)

時間外学習
本講義をより意義あるものとするためには、テキストを一読するだけではなく、議論構造を図示的に説明できる程度まで熟読したうえで、過不足なく語られた内容を構造的に把握しなおさねばならない。ただし、この作業は伝えたいことをより適切に他者に伝えるための訓練である。

学生へのメッセージ
本科目が扱う『弁論術』は、難解ではあるが、抽象的な哲学的議論と言うよりも、実践的な論述が続く。同書で語られる内容に触れておくことは、受講生にとって自信を表現する方法を体得する機会にもなるだろう。

学生の問い合わせ先
matsuura014@toyo.jp