ことばと世界2 言語の習得と発達[16A2302]

科目名
Course Title
ことばと世界2 言語の習得と発達[16A2302]
Language in the World 2: Developmental Psycholinguistics
科目区分・科目種 文理融合リベラルアーツ クラス 全学科
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 上原 泉
学期 前期
曜日・時限・教室
水曜 1 2 共通講義棟1号館301室

授業の形態
講義

教科書・参考文献
特に指定しない。講義内で関連する文献を随時紹介する。

試験・補講日程
試験
2016/07/20 1 2 (9:00 10:30) @共通講義棟1号館301室 A共通講義棟1号館302室

評価方法・評価割合
期末試験=70% *試験は持込み不可,小論文(レポート)=30% 数回程度。授業終了前のコメントも含む。

主題と目標
 なぜ、生後数年で人は流暢にことばを話すようになるのか。人はことばをどのように身につけていくのか。また、なぜ人だけが、ことばを使えるのか。人のことばとその発達には多くの謎がある。その謎に、広範囲から検討し考察することが本講義の目標である。
 本講義前半では、動物のコミュニケーションや身体的特徴と、ことばを支える人の身体構造や人の赤ちゃんのコミュニケーションを比較することで、進化的起源について検討する。後半では、子どもがいつ頃からどのようにことばを聞き取り、話すようになるのかを紹介したうえで、人は何を話したいのか、読み書きの獲得によって何が変わるのか、文化差や環境との関係もみることで、人や社会にとってのことばの意味を考える。

授業計画
第1回 ことばの謎:なぜ、人間だけが言葉を操るのか?
第2回 ことばの発達は生得的か?学習か?―生得説、学習説の主張と考察ポイント
第3回 ことばの発達を支える身体の構造(脳の発達,のどの構造,手の器用さなど)
第4回 ことばが発達する前のコミュニケーション:赤ちゃんは身体でコミュニケーションしている!
第5回 ことばの進化を考える―動物のコミュニケーションとの違いは何か?
第6回 赤ちゃんによる音声の聞き取りと発声の発達:いつから母語音声を聞き取り発するのか?
第7回 ことばをどうやって学んでいくのか?初語、二語発話、語彙爆発にいたる発達の道筋
第8回 幼児期のことば―新しいことばの名詞、動詞、形容詞をどう理解する?
第9回 こころの理解とコミュニケーション:心の理論の発達との関係
第10回 会話ができるようになるとは?:会話力の前提となる認知発達を考える。
第11回 人は何を語るのか?ー話すことや書くことの意味に関する考察
第12回 読み書きによって何が変わる?―読み書きの発達過程、しりとり遊び等の検討
第13回 ことばの障がいに関して―発達、文法、読み、書きに現れる症状と分類
第14回 ことばの文化差と発達について考える―翻訳しきれない内容にみる文化的背景
第15回 ことばの発達に関するまとめと、ことばの環境、読書等に関する考察、

時間外学習
コメント、小レポートがよく書けるように、授業後の復習をしてください。

学生へのメッセージ
 普段当たり前のように使っている、ことばの発達の謎について検討します。その謎がどのように追究、解明されつつあるのかを知ることで、人にとってことばとは何かについて深く考えるきっかけになればと思います。幼少期のことばの発達を中心に扱いますが、関連する認知発達についても触れます。ことばを含む幼少期の発達は、その後の人間形成の基礎になっていますので、幼少期を知ることは人間の基本的な機能や事象の理解につながります。

学生の問い合わせ先
オフィスアワーは水曜のお昼です。