中国語学文献講読[22B0596]

科目名
Course Title
中国語学文献講読[22B0596]
Readings in Chinese Linguistics 1
授業言語
Language
Japanese,Chinese
科目区分・科目種 中国語圏言語文化コース クラス 中国語圏言語文化コース
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 34

担当教員 富 嘉吟
学期 後期
曜日・時限・教室
木曜 1 2 大会議室(人間文化研究科棟604室)

受講条件・その他注意
基礎中国語を履修していること、または同等の中国語能力を有すること。

授業の形態
演習,対面授業のみ

教科書・参考文献
教科書:
 『纂図附音増広古注千字文』 国立公文書館蔵
 『注解千字文』 小川環樹・木田章義注解 岩波書店
 『上野本注千字文注解』 黒田彰編著 和泉書院
 いずれもプリントを配布する。
参考文献:
 『新字源』 角川書店
 『王力古漢語辞典』 中華書局
 『書道字典』 伏見冲敬 角川書店
 授業中に関連する研究書・研究論文を随時紹介する。

ALH区分
通常授業として実施(11・12限等)

評価方法・評価割合
発表=100% 発表の状況から総合的に評価する。

主題と目標
 本授業では、幼学書『千字文』を講読する。具体的な目標は下記のようである。
 (1)『千字文』の講読を通じて、常用漢字の書き方・読み方を身につける。
 (2)『千字文』の講読を通じて、漢詩文にもっとも見られる故事を覚える。

授業計画
第01回
 『千字文』の撰者・体裁・内容などについて概説する。
 発表のやり方を説明し、担当者の順番を決める。

第02〜第15回
 下記の手順でレジュメを作って、順番によって発表する。
 担当者:
 (1)『纂図附音増広古注千字文』によって千字文の本文・注釈を書き写す。
 (2)古漢語字典によってピンインをふって音読する。
 (3)訓点記号および漢和辞典・古漢語字典を踏まえ、『注解千字文』を参照しながら、本文の語釈・訓読・現代語訳を作る。
 (4)書道字典を踏まえ、本文にある漢字を書体別に(甲骨文字・金文など)書き写す。
 (5)訓点記号および漢和辞典・古漢語字典を踏まえ、注釈の語釈・訓読・現代語訳を作る。
 (5)ほかの出席者の質問を受ける。
 担当者以外:
 (1)担当者にしたがって音読する。
 (2)担当者に質問し、発表内容について評価を記す。
 授業の進捗状況や受講生の学習状況によって、発表内容を調整することがある。

時間外学習
 発表者はほかの受講生の質問を受けた上で、発表内容を訂正して提出する。

学生へのメッセージ
 『千字文』は昔から子どもの入門教科書として、漢字文化圏の人々に長く親しまれてきました。常用漢字を韻文のかたちで巧妙に綴られていると同時に、その内容も深みを重ねています。ぜひ『千字文』を積極的に音読し、漢文の語感を磨きましょう。

学生の問い合わせ先
 授業の前後またはメールで質問を受け付けます。