[相川担当] 主な内容: 糖質(単糖、多糖)、複合糖質、タンパク質の生合成 生物化学I(1)(2)において、主要な生体分子のうち核酸(第一の生命鎖)とタンパク質(第二の生命鎖)の構造と分析法ついて学習してきましたが、生物化学IIでは糖質の構造と機能、分析法について学びます。さらには、糖質がタンパク質や脂質と共有結合した複合糖質について生合成経路を学び、生体内における糖鎖(第三の生命鎖)の役割を理解します。合わせて、糖鎖と感染症、糖鎖と血液型に関する分子レベルでの理解を深めるトピックも扱います。ALHとして、適宜調査・考察課題を出し、レポートとして提出してもらいます。
[大金担当] 主な内容: 脂質と細胞膜、代謝の基礎 (解糖系・クエン酸回路・酸化的リン酸化・脂肪酸代謝) 前半で学ぶ糖に加えて、もう一つの主要な生体分子である脂質について、構造・機能・分析法を学びます。代謝については、糖や脂質からエネルギーを産生する経路に関して、なぜエネルギーが取り出せるのか、化学的な視点で分子構造に基づいて学びます。解糖系やクエン酸回路に代表されるような生化学の代謝経路は、多くの化合物が登場して非常に複雑に見えます。しかしながら、生化学的な代謝反応で用いられる化学反応には多くの共通原理が繰り返し用いられており、エネルギー産生 (ATP合成)を担う段階にも共通の化学的な特徴があります。暗記ではなく、代謝経路の背景にある原理・原則を理解することを目標とします。 ALHとして、適宜調査・考察課題を出し、レポートとして提出してもらいます。
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