被服学概論[22D5057]

科目名
Course Title
被服学概論[22D5057]
Introduction to Textile and Clothing
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 生活文化学講座 クラス 生活文化学講座
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 難波 知子
新實 五穂
成田 千恵
薩本 弥生
木村 美智子
学期 後期
曜日・時限・教室
木曜 7 8 生活科学部本館209室

受講条件・その他注意
なし

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
中学校学習指導要領(技術・家庭)・高等学校学習指導要領(家庭)および中学校学習指導要領解説(技術・家庭編)・高等学校学習指導要領解説(家庭)。その他各分野の教科書・参考文献については、随時、指示する。

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=5人の授業担当者がそれぞれの分野で小レポート課題(800字程度)を課す(ALH課題2つを含む合計5つ)

主題と目標
中高の家庭科教育において、衣生活・被服の分野を担当するために必要な基礎的な知識を学び、説明できるようになることを目的とする。学習指導要領に示される被服材料、被服の構成、被服管理に関する科学的な知識は、被服衛生学、被服構成学、被服材料学、被服整理学の各分野から学び、被服の機能、着装、人間と被服のかかわりに関する文化的な理解は、日本と西洋の服飾文化や歴史を通じて深めていく。衣服・衣生活に関する科学的知識と文化的関心を育み、教育や生活の実践に役立てることが本科目のねらいである。

授業計画
第1回
服飾文化論(1):家庭科の教科書で取り上げられる被服の機能、着用の目的について解説する。
第2回
服飾文化論(2):日本の服飾文化としての和服を取り上げ、和服の種類、各部の名称、着用場面、着方などについて概説し、現代における和服の伝統や伝承について考える。
第3回
被服構成学(1):被服構成学は、快適な衣生活をめざして、主として人体の形態、運動機能性と衣服の関わりを研究する分野である。第1回は衣服を着る人体と衣服の形、着装を取り上げる。
第4回
被服構成学(2):生まれてから高齢となるまでの体型や機能の変化から、ライフサイクルと衣服について取り上げる。
第5回
被服構成学(3):既製服のサイズシステム、衣服の適合性評価について取り上げる。
第6回
被服材料学(1):繊維の種類と特徴を把握し、繊維製品の消費科学的性能との関係を考える。
第7回
被服材料学(2):最近話題になっている機能性繊維や、繊維製品とリサイクルの現状を解説する。
第8回
被服整理学(1):衣生活の管理に関わる技術や道具、汚れや洗剤の種類について取り上げる。
第9回
被服整理学(2):洗剤や洗濯機の特徴を理解し、環境への負荷(水質、水量、消費電力)を抑えた洗濯方式のあり方を考える。
第10回
被服衛生学(1):着衣の温熱的快適性や、着衣の運動機能性について概説し、快適で健康的な被服環境のあり方について考える。
第11回
被服衛生学(2):着衣の温熱的快適性や、着衣の運動機能性について概説し、快適で健康的な被服環境のあり方について考える。
第12回
服飾文化論(3):快適な衣生活を送る上での資源・環境問題について考える。
第13回
服飾文化論(4):快適な衣生活を送る上での衣服のデザインの在り方について考える。
第14回
まとめ(ALH@):日本の和服文化に関する新聞記事を一つ取り上げ、現代の衣生活でどのような事柄が話題や問題になっているかを調査して、レポートを作成する。
第15回
まとめ(ALHA):欧米の服飾文化に関する新聞記事を一つ取り上げ、現代の衣生活でどのような事柄が話題や問題になっているかを調査して、レポートを作成する。

時間外学習
次回の講義内容について、学習指導要領および家庭科の教科書を確認し、予習してから授業に臨むこと。また授業の中で、分からなかった点や関心を抱いた点について参考文献等で調べ、理解を深め、各回の授業内容を復習すること。

学生へのメッセージ
被服に関する幅広い知識を教育や生活の場で実際に役立てることができるよう、日頃から新聞・雑誌記事に目を通して、現代の衣生活で何が問題になっているかを考える姿勢を持つこと。

学生の問い合わせ先
初回の授業で連絡する予定なので、必ず出席すること。