心理臨床学演習[22D6051]

科目名
Course Title
心理臨床学演習[22D6051]
Seminar in Methods of Psychological Supports and Treatments
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 心理学科 クラス 心理学科
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 3

担当教員 高橋 哲
学期 前期
曜日・時限・教室
金曜 3 4 生活科学部本館125室

受講条件・その他注意
演習の進め方は受講者数を踏まえて変更があり得ます。聴講は認めません。

授業の形態
演習

教科書・参考文献
教科書は「犯罪と市民の心理学:犯罪リスクに社会はどうかかわるか」(北大路書房)を用います。参考資料は講義の都度,配布します。

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=20%,発表=50%(履修者数にもよりますが複数回の発表を予定),授業への参加態度=20%(原則として,全体の授業のうち1/3以上を欠席した場合には不可とする),ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=10%(質問紙案の作成と報告)

主題と目標
司法・犯罪臨床の領域に関連のある基礎的な文献を購読し,内容についての理解を深めるとともに,研究知見・研究方法・論文の書き方・プレゼンテーションの方法について学びます。本年度は「犯罪と市民の心理学」というテーマを学びます。一連の過程を通じて,卒業論文の執筆に必要なスキルを習得することも目指します。

授業計画
授業は文献の購読と討論が中心になります。受講者は毎回一定範囲の文献を予習して授業に臨んでください。毎回発表者がレジュメを準備し,問題提起を行い,その内容について討議を行います。後半は,実際の研究論文を読み込みながら,リサーチクエスチョンの立て方,質問紙の作成,データ収集,論文のまとめ方について学ぶこととします。
第1回:オリエンテーションと分担決め
第2回:犯罪不安とリスク認知
第3回:マスメディアと犯罪不安/ライフスタイルと犯罪被害
第4回:犯罪と援助行動/性犯罪被害者への非難と責任帰属
第5回:対処行動とコミュニケーション/コミュニティと防犯
第6回:場所に基づく犯罪予防/子どもの遊びと防犯
第7回:裁判員制度と心理学/犯罪被害者の心理と支援
第8回:前半まとめ・研究の進め方
第9回:文献購読内容の報告と討議
第10回:文献購読内容の報告と討議
第11回:ALH@(質問紙の作成と実施)
第12回:発表準備
第13回:発表準備
第14回:ALHA(グループで集まり,データ解析・発表準備)
第15回:グループ発表回
(各回の内容・順序は変更になることがあります)

時間外学習
教科書や研究論文の割り当てられた箇所をあらかじめ読んで授業に臨んでください。また,学生自ら関心のある論文を検索して知見をまとめ,個人またはグループで今後どのような研究が必要であるかを考えるという作業も行いますので,発表テーマに関連する参考文献を集め,理解を深めておくことが期待されます。

学生へのメッセージ
本演習では,講師の矯正施設における実務経験を踏まえたうえで,犯罪,非行,逸脱行動とその背景にある要因を研究や実践の中で扱うのかということを検討したいと思います。4年次の卒業研究につなげることを目的の一つとしますので,他人の考えに耳を傾けながら,自分の考えを論理的に表明する訓練の場となるよう期待します。

学生の問い合わせ先
研究室は本館342(オフィスアワーは火12:20-13:10)。連絡用のメールアドレスを授業時に伝達します。