子どもの日本語教育学概論[22F0170]

科目名
Course Title
子どもの日本語教育学概論[22F0170]
Introduction to Japanese Language Educationfor Language Minority Children
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 日本語教育コース クラス 文教育学部
CCBM キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 西川 朋美
学期 後期
曜日・時限・教室
木曜 7 8 共通講義棟1号館101室

受講条件・その他注意
2020年度以前入学の学生は「日本語非母語話者年少者教育学概論」として履修してください(同じ授業です)。
教員による講義と学生によるディスカッションを両軸に授業を進めます。積極的な授業への参加が求められます。

授業形式(対面・オンライン・ハイフレックス)は,大学の方針と受講者の状況によって決めます。

授業の形態
講義

教科書・参考文献
【教科書】西川朋美編(印刷中)『外国人の子どもたちへの日本語教育』くろしお出版
※出版が授業開始に間に合わない場合,一部は授業で配布します。

その他,授業ではパワーポイントやプリントも使用します。さらに内容理解の助けとして,以下のような参考図書があると便利かもしれません。他にもありますので,自分でも探してみてください。

荒牧重人・榎井縁ほか編(2017)『外国人の子ども白書―権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から』明石書店
「外国につながる子どもたちの物語」編集委員会編(2009)『まんが クラスメイトは外国人―多文化共生20の物語』明石書店
河原俊昭・山本忠行・野山広編(2010)『日本語が話せないお友達を迎えて―国際化する教育現場からのQ&A―』くろしお出版
菊池聡(2021)『学級担任のための外国人児童指導ハンドブック』小学館
小島祥美(編)(2021)『Q&Aでわかる外国につながる子どもの就学支援―「できること」から始める実践ガイド―』明石書店
近藤ブラウン妃美・坂本光代・西川朋美編(2019)『親と子をつなぐ継承語教育―日本・外国にルーツを持つ子ども―Heritage language education connecting generations: From the Japanese perspective』くろしお出版
齋藤ひろみ編(2011)『外国人児童生徒のための支援ガイドブック―子どもたちのライフコースによりそって―』凡人社
中島和子(2016)『完全改訂版バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること―』アルク
西川朋美・青木由香(2018)『日本生まれ・育ちの外国人の子どもの日本語力に潜む盲点―簡単な和語動詞での隠れたつまずき―』ひつじ書房
バトラー後藤裕子(2011)『学習言語とは何か―教科学習に必要な言語能力―』三省堂
毎日新聞取材班編(2020)『にほんでいきる―外国からきた子どもたち』明石書店
山脇啓造・服部信雄編(2019)『新・多文化共生の学校づくり―横浜市の挑戦』明石書店

ALH区分
ALHとして実施

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=期末レポート(60%),小レポート(15%、ALH含む),その他=授業後の質問・コメント提出(25%)

主題と目標
近年,日本の公立学校に通う日本語を母語としない子どもは,無視できない存在になりつつあります。

・どのような背景を持った子どもたちなのでしょうか。
・学校では,どのような取り組みや受け入れ体制が取られているのでしょうか。
・子どもたちの日本語力はどの程度なのでしょうか。
・子どもたちのどのような力を伸ばしていく必要があるのでしょうか。
・どのような教材があるのでしょうか。
・バイリンガルの子どもの言語習得に関して,どのような理論があるのでしょうか。

本授業では,上記のようなトピックを取り上げ,子どもたちの置かれた現状を理解し,学校教員・日本語教師などとして,また,一個人として,何ができるのかを考えます。講義では言語力の問題を中心に扱いますが,ディスカッションではそれ以外の問題も積極的に取り上げたいと思います。

授業計画
以下は予定(変更の可能性あり)

第1回 オリエンテーション
第2回 日本の学校で学ぶJSL児童生徒について
【ALH(1)】小レポート
第3回 日本の学校教育における「日本語教育」の必要性
【ALH(2)】ドキュメンタリー「小さな留学生」(来日直後のある子どもの場合)
第4回 小レポートの内容をもとに,グループ&クラス・ディスカッション
第5回 ドキュメンタリー「ただいま、ぼくのハポン」(日本で生まれ育ったある子どもの場合)
第6回 JSLの子どもたちが抱える問題,疑似体験(ディスカッション)
    子どものバイリンガリズムに関する理論
第7回 「子どもの日本語教育」に関するこれまでの流れと現状
第8回 日本語教育の視点から見る学校教科書:語彙編
第9回 日本語教育の視点から見る学校教科書:文法&音声・文字編
第10回 子どもの日本語能力の評価方法
第11回 JSLの子どものための日本語教材
第12回 JSLの子どもの母語・継承語,アイデンティティ(日本語力以外の問題) 
第13回 まとめ

※JSL児童生徒=日本語を第二言語とする児童生徒

時間外学習
日本に住み,日本の学校に通う外国人の子どもたちが,どのような環境に置かれているのか,教科書や講義によって概要は示しますが,授業の課題やレポート作成のためにも,授業外でも積極的に情報収集をしてください。

学生へのメッセージ
近年,日本の公立学校にも増えてきた「外国ルーツの子ども」「日本語を第二言語とする子ども」について一緒に考えてみませんか。講義や文献講読による理解も重要ですが,本授業では子どもたちが抱える課題を出来るだけ,個人の経験として理解することも目指しています。