科学英語U[12N0051]

科目名
Course Title
科学英語U[12N0051]
Scientific English U
科目区分・科目種 全学共通科目 クラス 全学科
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 岡村 浩司
学期 後期
曜日・時限・教室
金曜 1 2 生活科学部本館124室

受講条件・その他注意
 学部や学科は限定しないが、理系の研究を行っている研究室への所属を希望している学生を対象とする。用いる題材が自然科学の多岐にわたるため、自分の専門に限らず、科学のあらゆる分野に対して、知識を持っている必要はないが、少なくとも興味を持っている必要がある。また、高校卒業程度の英語の知識(例えば仮定法など)を持っていることを受講条件とし、履修希望者多数の場合は何らかの方法により30名に選抜する。

授業の形態
講義,討論,実技,発表

教科書・参考文献
 各回終了後に講義資料を配布する。希望者には、昨年度の講義資料、試験問題、試験の解答例を配布する。プレゼンテーションについては、以下のような参考書に目を通してみること。
 志村史夫『理科系のための英語プレゼンテーションの技術』ジャパンタイムズ

評価方法・評価割合
期末試験=25%,小論文(レポート)=25%、ETS criterion を利用して提出(第1回締切12/27、第2回締切2/8),出席=25%,発表=25%

主題と目標
 理系の学術論文に用いられる英語は、会話表現とはもちろんであるが、例えば入学試験に使われる英語の文章と比較しても明らかに異なる。これまでの英語教育ではこのような違いを習う機会がなかったと思われるので、本講義では、論文執筆に不適切な表現と適切な表現の違いを理解し、カジュアルな文章とフォーマルな文章を書き分けられるようになることを目標とする。実際の授業においては、理系学術論文の紹介記事を履修生各自が自分の興味に従って選び、読み、スライドを使った英語によるプレゼンテーションを行い、教員を含めた参加者全員で英語によるディスカッションを行う。そしてその紹介記事を題材とし、英語表現についての解説を行う。

授業計画
 履修者は少なくとも1回、研究紹介プレゼンテーションを英語で行う。2週間前までに割り当てるので、各自の興味に従って発表したい紹介記事を選び、1週間前までに教員と他の履修者に周知する。紹介記事はNature誌のNews & ViewsまたはScience誌のPerspectivesから選ぶものとし、それ以外を希望する場合は教員に相談する。なるべく新しい記事を選ぶこととし、古くても生命科学系および情報科学系の研究については過去5年以内、それ以外の分野については10年以内を目安とする。発表者はスライド作成および発表準備を進め、プレゼンテーションファイルは発表前日までにレポートとして提出する。他の履修者はディスカッション等ができるように周知された記事を最低でも一読し、分からない点については英語で質問ができるようにまとめておく。発表は10分間、その後のディスカッションも10分間を予定している。各回最後に、紹介記事の英文を題材にし、学術論文に使われる英語表現についての解説を行う。本講義の最後にフォーマルな英語表現についての筆記試験、および解説を行う。

1. 授業計画および進め方の説明
2. 自己紹介プレゼンテーション
3. プレゼンテーションおよびディスカッション
4. プレゼンテーションおよびディスカッション
5. プレゼンテーションおよびディスカッション
6. プレゼンテーションおよびディスカッション
7. プレゼンテーションおよびディスカッション
8. プレゼンテーションおよびディスカッション
9. プレゼンテーションおよびディスカッション
10. プレゼンテーションおよびディスカッション
11. プレゼンテーションおよびディスカッション
12. プレゼンテーションおよびディスカッション
13. プレゼンテーションおよびディスカッション
14. 筆記試験
15. 筆記試験の解説、総括

学生へのメッセージ
 語学のスキルは一朝一夕で身に付くものではないが、高等学校卒業程度の基本的な英語の知識を持っていれば、学術論文で使われる英語の構造を理解することはそう難しくない。本講義で課せられた毎週2報ないし3報の記事を読むことはたいへんかもしれないが、次第に慣れてくると思うので、あきらめずに努力を続けて欲しい。半年で自然科学のさまざまな分野にわたって30報もの最新研究に触れ、ディスカッションを行うことになるので、語学というよりもこの点を重視して本科目の履修を検討していただきたい。