コンピュータアーキテクチャU[24C5015]

科目名
Course Title
コンピュータアーキテクチャU[24C5015]
Computer Architecture U
科目区分・科目種 情報科学科 クラス 情報科学科
コンピテンシー ◎批判的思考力,◎創造的思考力,◎問題解決力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 2

担当教員 山田 浩史
学期 後期
曜日・時限・教室
金曜 7 8 共3-409【情報科学講義室1】

受講条件・その他注意
コンピュータアーキテクチャ T に引き続いて受講するのが望ましいです。

授業の形態
講義

教科書・参考文献
講義中に紹介します。

ALH区分
ALHを実施しない

評価方法・評価割合
期末試験=50%,小論文(レポート)=50%

主題と目標
オペレーティングシステム(OS)について、その基本概念と動作原理の基礎知識の習得を目標とします。OS は、そのままでは使いにくいコンピュータを使いやすい(=簡単+安全)コンピュータとして見せる、アプリケーションを稼働させるためのソフトウェアです。コンピュータの動く仕組みを理解するためには、OS の知識は必須です。コンピュータアーキテクチャ T では主として CPU やメモリの仕組みについて見ていきました。本講義では、これらを制御する基盤的なソフトウェアである OS について学びます。時間が許せば、最先端研究のトピックについてお話します。

授業計画
講義資料に基づいて、OS について学んでいきます。

01. オペレーティングシステムとは
02. I/O デバイスと割り込み
03. ファイルシステム(1)
04. ファイルシステム(2)
05. 保護とプロセス
06. プロセスとスレッド
07. スケジューリング
08. 相互排除と同期(1)
09. 相互排除と同期(2)
10. 仮想記憶 (1)
11. 仮想記憶 (2)
12. 最先端研究の話題
13. まとめ

時間外学習
毎講義でミニ課題を出しますので、復習を兼ねてしっかりと取り組んでください。OS は各構成要素が密接に連動しているので、各単元をひとつづつ丁寧に習得することが OS を理解するコツになります。

学生へのメッセージ
OS はアプリケーションとハードウェアを繋げる要の役割を果たしており、極めて重要なソフトウェアです。昨今ではプログラミング環境やライブラリが充実しており、誰でも簡単にアプリケーションを作ることができます。どんどんOS の存在が見えなくなっていますが、OS の重要性は今も変わっていません。

OS の理解はコンピュータの内部動作そのものの理解に直結し、アプリケーションの質的向上はもちろん、デバッグ、性能解析および改善、問題の解決手法の考案など、コンピュータに関係するあらゆる場面で活きてきます。OS の理解や知識はコンピュータサイエンスを専門としているみなさんの"強み"に直結します。

学生の問い合わせ先
メール(hiroshiy@cc.tuat.ac.jp)でお願いいたします。