国語科教育法T[24E0115]

科目名
Course Title
国語科教育法T[24E0115]
Japanese Language and Literature Teaching Methodology T
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 教職課程科目 クラス 全学科
コンピテンシー ◎協働力,◎創造的思考力,◎省察的思考力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 24

担当教員 宗我部 義則
学期 後期
曜日・時限・教室
木曜 1 2 生活科学部本館124室

受講条件・その他注意
演習を重視する授業です。科目等履修や聴講その他の場合も、原則として演習には参加していただきます。
★ 実技・演習を中心とした授業のため「対面授業」で行います。

授業の形態
講義,演習,実習・実技

教科書・参考文献
教科書:後ほど指示します。
参考文献:
1.『中学校学習指導要領解説・国語編 H29年3月』(Amazonでも買えます。ぜひ購入しておいてください。)
2.『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 中学校・国語』(令和2年3月 文科省Webサイトで閲覧可能)
3.国語教育関係の文献等を授業で紹介します。3冊以上自分で読んでレポート作成に活かします。

ALH区分
ALHを実施しない

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=40%、Moodleで提出。課題等詳細は1回目の授業の中でお話しします,実習成果=30%、グループで教材研究レポート、学習指導案を作成します。,授業への参加態度=30%、出席および授業時間内の演習や発言など積極的な姿勢を評価します。ワークシートやリフレクションペーパーも評価対象になります。

主題と目標
中学校国語科教育の目標・内容・方法等について、講義や演習を通して学ぶとともに、グループで教材研究・指導案の作成・模擬授業(ミニティーチング)演習等を行い、その振り返りを通して「授業作りの方法」や「授業の改善」について実践的に探究する。教育実習で主として中学校国語科の授業づくりができるための基礎を学びます。
★実技・演習中心の科目のため、「対面授業」を原則とします。

授業計画
初回の授業の際に、みなさんとも相談しつつ今年の細案を検討し、2回目に確定版をお出しします。
授業は基本的に、毎回、講義と演習の組み合わせで行います。
演習では、グループ討議や実技を中心とするため、「対面型の授業」が中心になります。

※下記は参考としてお示しします。

1.ガイダンス、国語科の意義と目標
 ・シラバス詳細
 ・グループ討議演習 「中学校の国語の授業の思い出、国語を学ぶのはなぜか。」
 ・中学校国語科の目標・構造・内容(学習指導要領)

2.中学の授業の実際(模擬授業を通して)
 ・宗我部による模擬授業
 ・模擬授業に関する討論

3.「国語の授業作りの考え方(言語活動を通して学ぶ授業)」
 ・言語活動の重視の背景
 ・演習:言語活動を通して学ぶ授業のポイント
 ※ミニティーチング用教材の配布

4.授業づくりの考え方と方法1(「B.読むこと」の指導を中心に)
 ※ミニティーチング用教材の選定
 ・教材研究の全体像(概論)
 ・教師と教材との出会い
 ・演習:書き込み式教材研究

5.授業づくりの考え方と方法2
 ・教材研究の方法2 「核と鍵を見極める」
 ・演習:核と鍵を考える(授業体験・グループ討議)

6.授業づくりの考え方と方法3
 ・言語活動をどう組み入れるか
 ・演習「言語活動について考えよう」

7.学習評価と授業に学ぶ授業リフレクション
 ・評価の考え方
 ・授業リフレクション研究
 ・省察的教材研究

8.実践講座「話し言葉の指導」
 ・声の力(話し言葉と書き言葉との違い)
 ・声の基礎指導(良い声の出る姿勢、声をあてる)
 ・穴あきスピーチでメタ対話意識と相互交流を引き出す
 ・聞くことの聴くことの指導の今日的課題
・演習「ミニティーチングの準備」

9.実践講座「音読・朗読」
 ・音読の基礎指導(イントネーションで意味を伝える)
 ・音読の速さ
 ・朗読とカラダ
・演習「ミニティーチングの準備」

10.実践講座「論理的な主張を構成する」
 ・トゥールミンモデル
 ・「青いトマトはとっちゃダメ」
 ・論理モデルを用いた主張の構成
・演習「ミニティーチングの準備」

11.実践講座「古典に親しむ」
 ・古典指導の今日的課題(小中学校の連携)
 ・同化と異化
 ・伝統的な言語文化の授業「おくのほそ道」他
・演習「ミニティーチングの準備」

12.ミニティーチングの準備

13.国語科の言語活動開発の視点・ミニティーチングリハーサル
 ・言語生活とつなぐ言語活動開発
 ・事例・アイデア紹介
 ・ミニティーチングリハ

14.授業づくり演習=ミニティーチング
 ・ミニティーチング
 ・ふりかえり
 ・全体討議

15.評価演習「レポートの相互評価」と授業の再設計


時間外学習
チームで授業演習を行います。そのための準備の時間を授業内でもとりますが、例年の様子では、それぞれが分担するなどして、時間外に自宅等で準備をする必要があります。

学生へのメッセージ
教職免許を取る人を主対象として想定した授業です。演習重視の実践的な内容によって、教育実習を効果的に行えるようになることを目標としています。採用試験を受けるかどうかは問いませんが、グループでの教材研究と授業作り演習(ミニティーチング)は、協力して取り組む必要があります。

中学校の実際の授業の様子を紹介したり、朗読法や言語活動の演習など、実践的な内容を多く含みます。演習場面では積極的に活動し、自分自身で言語活動を体験して下さい。自分で体験することによって「指導する場合のポイント(コツやつまずきやすいところの発見など)」をつかむことができると考えるからです。

出席は始業時間に取ります。レポート等提出物によって学習・研究の成果を評価します。
無断欠席は成績に大きく響きます。また、欠席が何らかの事情で3回を超える場合、必ず連絡を下さい。特段の理由無く5回以上、欠席をした場合は、単位を出さない可能性が大きいと思って下さい。

学生の問い合わせ先
sogabe.yoshinori@ocha.ac.jp(お茶の水女子大学附属中学校 副校長)