社会調査法[20B1015]

科目名
Course Title
社会調査法[20B1015]
Research Methods in Sociology
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 社会学コース クラス 社会学コース
コンピテンシー
カラーコード
単位数 4.0単位 履修年次 24

担当教員  
学期 通年
曜日・時限・教室
火曜 5 6 ITルーム3【理2・101】

受講条件・その他注意
社会調査士資格認定科目G(社会調査実習)。後期の実習ではフリーの統計ソフトRを使用する予定なので十分な予習が必要である。
http://sgn.sakura.ne.jp/R/Rinstall.html

授業の形態
講義,実習・実技,一部対面授業あり

教科書・参考文献
『入門・社会調査法〔第3版〕』(2017年,法律文化社)
『入門・社会統計学』(2017年,法律文化社)

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=50%(課題論文),実習成果=20%,授業への参加態度=30%

主題と目標
自記式質問紙法による標本調査(いわゆる量的調査)を念頭に置き、(1)調査目的の設定・明確化、(2)調査の企画・設計、(3)質問文の作成、(4)調査の実施、(5)調査結果の集計・分析、(6)レポートの作成までの定量調査の一連の過程を実習する。各時間とも、受講生は作業及び全体での討論や打合せへの積極的な参加が必須である。それらの作業を通して、調査結果の分析・報告のみならず、調査方法の特性や実施上の困難についても考察し、守秘義務など社会調査に関わる倫理問題に対する意識向上も目指す。   

授業計画
前半(夏休み前)は、調査技法に関する基本的な講義から、調査項目の決定、調査票の作成までを予定。(授業についてのガイダンス、調査手法についての概説、調査テーマの設定、理論命題の検討、操作仮説の作成、選択肢の作成方法、調査対象者の設定、サンプリング方法、調査方法の種類についての説明と選択、調査票全体の構造、質問項目の整理、質問文の作成、フェイスシートも含めた全体の完成、対象者への調査協力依頼書の作成)。後半(10月〜)は実査を行い、回収した調査票からデータファイルを作成し、各自が集計と分析を行い、最終的に発表会とレポートの作成を行う。(回収票の点検、コーディング、データファイルの作成、データクリーニング、単純集計表の作成、クロス表による分析、相関係数、連関係数、平均値の差の検定や分散分析、重回帰分析などその他の分析手法、結果報告書の作成、調査報告会)

時間外学習
受講生自身で調査設計から質問文の作成、データ分析、レポーティングまで、定量的社会調査の一連の作業を実習する。実査は授業時間外となる。分析作業、小論文(調査報告書)の執筆も各自の進捗状況では授業時間外に及ぶことがある。

学生へのメッセージ
【重要】少なくとも前期はzoomでのオンライン授業になる可能性が高いので,必ず お茶大学修支援Plone でこの科目を「自己登録」して下さい。zoomのミーティングIDとPWDはそこで告知する事になると思われます。
また,補助的連絡手段としてslackを併用します。

単に講義を聞くのでなく、社会調査の一連の流れを実習することに主眼がおかれる。受講生自身で調査設計から質問文の作成、データ分析、レポーティングまでを実習する。ALは質問文の作成(前期)、実査および回答の集計、分析(後期)を主題として行いたい。講義時間外も含め自発的に作業をする負担は小さくない。
後期の第4回,第8回,第12回は対面授業が計画されているが,適切な実習室が確保され,受講生に希望するものがいる場合に,十分な感染予防対策が取れる事を前提とする。共用コンピュータを使う事になるので通常の講義・演習よりも慎重に検討する事になる。

学生の問い合わせ先
sugino.isamu@ocha.ac.jp