平和と共生演習[23N0005]

科目名
Course Title
平和と共生演習[23N0005]
Seminar on Peace and Coexistence
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 全学共通科目 クラス 全学科
カラーコード キャリアデザイン  
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 小田 亜紀子
学期 前期
曜日・時限・教室
火曜 9 10 共通講義棟1号館101室

受講条件・その他注意
原則として対面形式で実施しますが、外部講師による講義(日程調整中)は、オンライン(Zoomを使用したリアルタイム配信)で行う可能性があります。
アクティブ・ラーニング・アワー(ALH)として、2回分の授業を、課題の実施(グローバル協力センター所蔵/独立行政法人国際協力機構(JICA)が制作・公開する図書・映像の講読・視聴)に振り替える予定です。
後期に開講する「国際協力特論」(23B2054)と一部講義内容が重なります。履修登録の際はご注意ください。

授業の形態
講義,演習,一部オンライン授業あり

教科書・参考文献
参考文献は開始後、授業の都度提示・一部は配布します。

ALH区分
ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)※を実施する

アクティブラーニングの技法
映像活用学習

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=50%(最終授業後に提出を求めるレポートの内容),発表=20%(授業内で行うプレゼンテーション全般),その他=10%(公開講座として実施する授業の大学ウェブサイト上での開催報告作成、その他グローバル協力センター広報への協力),授業への参加態度=10% (授業内での発言回数、授業後にmoodleで提出するコメントの内容等で判断する),ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=10%(ALHに関し作成・提出する概要メモ、授業でのプレゼンテーション、ディスカッションの内容等で判断する)

主題と目標
 グローバル化が進展するなか、昨今の世界の政治情勢、COVID-19等の感染症、さらには気候変動などの地球規模課題から、日本が無関係でいられることはもはやありません。また、少子高齢化が進む日本は、経済成長をどう維持するか、労働力不足をどう解消するか、という観点からも、世界、とりわけ開発途上国の人々との共生なくしては立ち行かなくなってきています。
 2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ・持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」は、開発途上国・先進国がともに抱える世界の長期的開発課題を提示し、さまざまなアクターの行動を求めるものとして、国内外で民間セクター等を含めた幅広い層に浸透しつつあります。
 本講義では、日本が開発途上国の人々との共生を目指すにあたり、密接に関連するSDGsのゴール・ターゲットをいくつか取り上げ、それぞれについて基本的内容を示し、具体的な事業・取組みを(独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業を中心に)紹介します。また、外国人労働者問題や多文化共生を巡る取組みについても紹介します。そのうえで、学生の皆さんに自身の考えを積極的に発表し、互いに議論することを通じて、複眼的思考を養ってもらうことを目標としています。

授業計画
第1回
【オリエンテーション】授業の概要、到達目標を理解する。履修生の興味・関心を知る。参考資料(文献・映像)の主なものを紹介する。
第2回
【SDGsについて】国連持続可能な開発目標(SDGs)の概要・特徴・グローバルレベルでのモニタリング状況・日本での取組みの広がりなどについて概観する。また、開発途上国のSDGs推進を担う独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業概要を理解する。
第3回
【開発途上国のSDGs達成に向けた取組み@】SDGs17ゴールのうち、「教育」「保健」「水・衛生」などからいくつかを取り上げ、JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第4回
【開発途上国のSDGs達成に向けた取組みA】SDGs17ゴールのうち、「教育」「保健」「水・衛生」などからいくつかを取り上げ、JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第5回
【開発途上国のSDGs達成に向けた取組みB】SDGs17ゴールのうち、「教育」「保健」「水・衛生」などからいくつかを取り上げ、JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第6回
【課題の実施(図書・映像の講読・視聴、外部セミナーへの参加:ALH)第1回】
複数提示する開発途上国・SDGs・JICAに関する図書・映像(アーカイブ映像・リアルタイムウェビナー)の中から1つを選び、講読・視聴・参加し、概要と所感をまとめる。
第7回
【第2−6回の振り返りとディスカッション】
@ALH第1回の概要と所感の発表・ディスカッション(履修生が多い場合は第2回ALHと分け、履修生の希望等も聞き発表者を指名する)
A講義で取り上げたテーマ・事例の中で考察・ディスカッションを深めることが望ましいものを担当教員がピックアップし、補足説明する。
Bその他講義全体を通じ生じた疑問や考察について履修生が発表する。
第8回
【日本国内のSDGs達成に向けた取組み@】日本国内で様々なアクター(ステークホルダ−)が進めているSDGs達成に向けた取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第9回
【日本国内のSDGs達成に向けた取組みA】日本国内で様々なアクター(ステークホルダ−)が進めているSDGs達成に向けた取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第10回
【日本国内のSDGs達成に向けた取組みB】日本国内で様々なアクター(ステークホルダ−)が進めているSDGs達成に向けた取組みを理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による講義・一般公開「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第11回
【課題の実施(図書・映像の講読・視聴:ALH)第2回】
複数提示する開発途上国・SDGs・JICAに関する図書・映像(アーカイブ映像・リアルタイムウェビナー)の中から1つを選び、講読・視聴・参加し、概要と所感をまとめる。
第12回
【第8−11回の振り返りとディスカッション】
@ALH第2回の概要と所感の発表・ディスカッション(履修生が多い場合は第1回ALHと分け、履修生の希望等も聞き発表者を指名する)
A講義で取り上げたテーマ・事例の中で考察・ディスカッションを深めることが望ましいものを担当教員がピックアップし、補足説明する。
Bその他講義全体を通じ生じた疑問や考察について履修生が発表する。
第13回
【外国人労働者問題とJICAについて】日本国内報道等でしばしば取り上げられ、SDGsとの関連でも取組みの推進が求められる外国人労働者問題の概要を理解する。開発途上国のSDGs推進を担うJICAが、外国人労働者問題に対し進めているアクションについて理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
第14回
【多文化共生とJICAについて】第13回で取り上げる外国人労働者問題とも関連する「多文化共生」の日本での状況について理解する。また、JICAによる日本国内での多文化共生の取組みの概要を理解する。事前に紹介する参考文献・映像を講読・視聴した所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
第15回
【まとめ(意見交換・議論)】@SDGs全般A開発途上国のSDGsへの取組みB日本国内のSDGsへの取組みC外国人労働者問題D多文化共生 のいずれか1-2テーマについて、事前に履修生に希望を聞いたうえでいくつか論点を提示し、意見発表、ディスカッションを行う。

時間外学習
授業の最後に次回の授業範囲・参考文献を紹介するので、参考文献は事前にできるだけ目を通しておくこと。授業に欠席する場合は、moodleにアップロードする連絡・講義資料を必ず確認すること。また、外部講師による講義(一般公開講座「SDGsセミナー」として実施する予定)の大学ウェブサイト上の開催報告作成を指示することがある(「評価割合」の「その他」に該当)。

学生へのメッセージ
幅広いテーマを基本から取り上げますので、事前の専門的知識は必要ありません。文献・資料・映像を読み・視聴し、議論を通じて複眼的な理解を深める姿勢を重視します。担当教員は、独立行政法人国際協力機構(JICA)で中南米地域(アルゼンチン、ホンジュラス、ドミニカ共和国)での海外駐在を含め、開発途上国支援の実務経験を幅広く有します。本講義を通じ、地球規模課題の全容を把握し、今後の日本のあり方について思いを深める機会にしてもらえれば、と考えます。質問事項があれば、遠慮なくご相談ください。

学生の問い合わせ先
oda.akiko@ocha.ac.jp