生命科学のデータ解析に必要な統計手法の基礎を講義する。現在の生命科学研究では、大量データを取り扱うことが多くなった。大量のデータから意味のある結果を得るためには、そのデータを正しく処理することが不可欠である。例えば、データから得られた結果は意味があることなのか、それとも偶然発生している揺らぎなのかを知るためには、統計の基礎を理解する必要がある。近年のコンピュータの発展により、難しい数式ではなくシミュレーションを通して、視覚的直感的に統計を理解することが可能となった。ここでは、コンピュータシミュレーションを駆使して、データの表示記述法、確率と確率分布、誤差、推定と検定、分散分析、回帰分析などを講義する。
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