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平和と共生演習
[24N0005]
科目名
Course Title
平和と共生演習
[24N0005]
Seminar on Peace and Coexistence
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種
全学共通科目
クラス
全学科
コンピテンシー
○協働力,○他者理解力,○省察的思考力
カラーコード
単位数
2.0
単位
履修年次
1
〜
4
年
担当教員
小田 亜紀子
学期
前期
曜日・時限・教室
水曜
9
〜
10
限
共通講義棟1号館102室
受講条件・その他注意
原則として対面形式で実施しますが、外部講師による講義(日程調整中)は、オンライン(Zoomを使用したリアルタイム配信)で行う可能性があります。
アクティブ・ラーニング・アワー(ALH)として、2回分の授業を、課題の実施(グローバル協力センター所蔵/独立行政法人国際協力機構(JICA)が制作・公開する図書・映像等の講読・視聴)に振り替える予定です。
後期に開講する「国際協力特論」(24B2054)と一部講義内容が重なります。履修登録の際はご注意ください。
授業の形態
講義,演習
教科書・参考文献
参考文献は開始後、授業の前後に提示・一部は配布します。文献はグローバル協力センター図書室で貸し出し可能/全文ダウンロード可能です。
ALH区分
ALH(自発的な学習時間枠)※を実施する
アクティブラーニングの技法
ブレインストーミング,映像活用学習
評価方法・評価割合
小論文(レポート)=50%(最終授業後に提出を求めるレポートの内容),その他=10%(公開講座として実施する授業の大学ウェブサイト上での開催報告作成、その他グローバル協力センター広報への協力),授業への参加態度=20% (授業後に任意で求めるアンケートの提出状況等で判断),ALH(自発的な学習時間枠)=20%(ALHの課題提出・発表有無・内容、他学生の発表に対するコメント・質問等で判断)
主題と目標
グローバル化が進展するなか、昨今の世界の政治情勢、気候変動などの地球規模課題から日本が無関係でいられることはもはやありません。また、少子高齢化が進む日本は、経済成長をどう維持するか、労働力不足をどう解消するか、という観点からも、世界、とりわけ開発途上国の人々との共生なくしては立ち行かなくなってきています。
2015年9月の国連総会で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ・持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」は、開発途上国・先進国がともに抱える世界の長期的開発課題を提示し、さまざまなアクターの行動を求めるものとして、国内外で民間セクター等を含めた幅広い層に浸透しつつあります。
本講義では、日本が開発途上国の人々との共生を目指すにあたり、密接に関連するSDGsのゴール・ターゲットをいくつか取り上げ、それぞれについて基本的内容を示し、具体的な事業・取組みを(独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業を中心に)紹介します。また、外国人労働者問題や多文化共生を巡る取組みについても紹介します。そのうえで、自身の考えを積極的に発表し、互いに議論することを通じて、複眼的思考を養うこと、SDGsを自分ごととして捉え、自らアクションを起こす契機とすることを目指します。
授業計画
第1回
4/10(水)【オリエンテーション】授業の概要、到達目標を理解する。履修生の興味・関心を知る。参考資料(文献・映像)の主なものを紹介する。
第2回
4/17(水)【SDGsについて】国連持続可能な開発目標(SDGs)の概要・特徴・グローバルレベルでのモニタリング状況・日本での取組みの広がりなどについて概観する。
第3回
4/24(水)【JICAについて】開発途上国のSDGs推進を担う独立行政法人国際協力機構(JICA)の事業概要を理解する。
第4回
5/8(水)【開発途上国のSDGs達成に向けた取組み@】SDGs17ゴールのうち、「教育」「保健」「水・衛生」などからいくつかを取り上げ、JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による学内公開講座「SDGsセミナー」として開講。
第5回
5/15(水)【開発途上国のSDGs達成に向けた取組みA】SDGs17ゴールのうち、「教育」「保健」「水・衛生」などからいくつかを取り上げ、JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
※外部講師による学内公開講座「SDGsセミナー」として開講する可能性あり。
第6回
【課題の実施(図書・映像の講読・視聴、外部セミナーへの参加:ALH)第1回】
テーマ(仮):平和構築支援と緒方貞子さん
複数提示する開発途上国・SDGs・JICAに関する図書・映像(アーカイブ映像・リアルタイムウェビナー)の中から1つを選び、講読・視聴・参加し、概要と所感をまとめる。
第7回
5/22(水)【ALH発表・ディスカッション】
ALH第1回の概要と所感の発表・ディスカッション
第8回
5/29(水)【開発途上国のSDGs達成に向けた取組みB】SDGs17ゴールのうち、「平和と公正」(平和構築支援)を取り上げる。JICAによる開発途上国の現場での具体的な取組みを理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う(ALH第1回で関連の図書・映像を取り上げるため、より考察を深める機会とする)。
第9回
6/5(水)【開発途上国のSDGs達成に向けた取組みC】SDGs17ゴールのうち、「教育」を取り上げる。お茶の水女子大学が取り組む「乳幼児ケアと就学前教育」分野の支援、アフガニスタン女子教育支援などの経緯や現状、大学が実施する国際協力の意義について理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
第10回
【課題の実施(図書・映像の講読・視聴:ALH)第2回】
テーマ:多文化共生
複数提示する開発途上国・SDGs・JICAに関する図書・映像(アーカイブ映像・リアルタイムウェビナー)の中から1つを選び、講読・視聴・参加し、概要と所感をまとめる。
第11回
6/12(水)【ALH発表・ディスカッション】
ALH第2回の概要と所感の発表・ディスカッション
第12回
6/19(水)【多文化共生とJICA】日本国内の多文化共生に関する課題、開発途上国のSDGs推進を担うJICAが日本国内で行う多文化共生の取り組みについて取り上げ、その概要を理解する(ALH第2回で関連の図書・映像を取り上げるため、より考察を深める機会とする)。
第13回
6/26(水)【外国人労働者問題】日本国内報道等でしばしば取り上げられ、SDGsとの関連でも取組みの推進が求められている外国人労働者問題の概要を理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
第14回
7/3(水)【外国人労働者問題とJICAについて】第13回で取り上げる外国人労働者問題に関連し、開発途上国のSDGs推進を担うJICAが、外国人労働者問題に対し進めているアクションについて理解する。所感・疑問などについて発表・ディスカッションを行う。
第15回
7/10(水)【まとめ(意見交換・議論)】@開発途上国のSDGs推進への取組み A平和構築支援 B多文化共生 のいずれかのテーマについて、事前に履修生に希望を聞いたうえでいくつか論点を提示し、意見発表、ディスカッションを行う。
時間外学習
授業前後に授業で取り扱う参考文献を紹介するので、事前にできるだけ目を通しておくこと。授業に欠席する場合は、moodleにアップロード/メールする連絡・講義資料を必ず確認すること。また、外部講師による講義(学内公開講座「SDGsセミナー」として実施する予定)の大学ウェブサイト上の開催報告作成を指示することがある(「評価割合」の「その他」に該当)。
学生へのメッセージ
幅広いテーマを基本から取り上げますので、専門的知識は必要ありません。文献・資料・映像を読み・視聴し、議論を通じて複眼的な理解を深める姿勢を重視します。担当教員は、独立行政法人国際協力機構(JICA)で中南米地域(アルゼンチン、ホンジュラス、ドミニカ共和国)での海外駐在を含め、開発途上国支援の実務経験を幅広く有します。本講義を通じ、地球規模課題の全容を把握し、SDGsを自分ごととして捉え、自らアクションを起こす機会にしてもらえれば、と考えます。質問事項があれば、遠慮なくご相談ください。
学生の問い合わせ先
oda.akiko@ocha.ac.jp