生命と環境21 海洋環境と生物多様性(実習)[25A2021]
科目名 Course Title |
生命と環境21 海洋環境と生物多様性(実習)[25A2021] Marine environment and biodiversity |
授業言語 Language |
Japanese
|
科目区分・科目種 |
文理融合リベラルアーツ |
クラス |
全学科 |
コンピテンシー |
○協働力,○創造的思考力,○問題解決力
|
カラーコード |
 |
単位数 |
2.0単位 |
履修年次 |
1〜4年
|
担当教員 |
清本 正人 |
嶌田 智 |
孫田 佳奈 |
学期 |
前集中 |
受講条件・その他注意 |
○受講定員は10名程度(希望者が多い場合は抽選となります) 抽選後に受講登録しますので、学期初めに登録する必要はありません。
○Moodleの詳しい情報を確認の上、Moodle上で履修希望を登録し抽選します。
○宿泊実習の前、夏季休暇中に1日、大塚キャンパスで実習、9月17日から20日に湾岸生物教育研究所(千葉県館山市)での宿泊実習(3泊4日)が行われる。
◎受講者には、一般市民を対象にした公開イベントでの協力が期待される。単に受講するのではなく、受講内容をどのように伝えれば良いのかを自分で考えまとめることを目指します。
|
教科書・参考文献 |
資料プリントはガイダンスや初回の授業で配布する。
参考書: 海岸動物の生態学入門 日本ベントス学会編 海文堂出版 藻類 生命進化と地球環境を支えてきた奇妙な生き物 ルース・カッシンガー 築地書館 海洋プラスチックごみ問題の真実 磯辺篤彦 化学同人
|
評価方法・評価割合 |
小論文(レポート)=50%,発表=50%
|
主題と目標 |
主題と目標 文理共通の教養として、生命の発生や調節、生物多様性や自然環境といったバイオサイエンスの基幹となる知見をフィールド体験や実験操作を通して学ぶことを目的とする.バイオサイエンスの知見を必要とする人達に体験にもとづいた正確な具体性のある情報を与え,より高度な知識の取得のための基礎作りを目指す.
|
授業計画 |
夏季休暇中の宿泊実習の前に、1日 大塚キャンパス 講義室 ・グローバルな気候変動と海洋環境の問題 (1回) ・海の生物の多様性と生態学 (1回) 海の動植物の分類や生態系の成り立ち、環境変化の影響を概説し、環境問題を意識して実習に取り組む準備とする。 ・海水の科学 (1回) 地球上のあらゆるものを含む状態の安定した海水のユニークな特徴、微量成分、二酸化炭素による酸性化について実験する。
9月17日から20日(3泊4日) 湾岸生物教育研究所(千葉県館山市) 1日目 研究所に集合 ・海産動物の発生と生殖、海の生き物の生活環の特徴 (3回) ウニやサンゴの発生の実験を通して、プランクトンの幼生から成体へと成長する海産動物の繁殖の特徴を理解する。
2日目 ・干潮時の海岸(潮間帯)での生物の観察採集 (1回) 海の環境の中で、数億年の進化の歴史をふまえた海産生物の多様性を自らの目と手を使って確かめる。 ・ボートを使った採集観察 (1回) 沖合でプランクトンや底生生物を採集する。また、水中ドローンを使って、数mから数十mの海底の様子を観察する。 ・動物を使った形態や行動の比較観察 (2回) 採集した生物や飼育下の動物を使って、顕微鏡等も使いながら、多様な形態や特徴のある行動などを比較観察する。
3日目 ・海洋生物への物理的・化学的インパクト (2回) 海洋汚染や、紫外線、酸性化など、物理的・化学的な影響を、海産動物の発生を利用した実験系を使って実習する。 ・海の植物(海藻、海草、植物プランクトン)の多様性 (2回) 海の生態系を支える植物の多様性について、そのカラフルな色のもとになる色素や押し葉標本といった親しみやすい切り口で学ぶ。
4日目 学習内容の発表 (1回) 片付け 研究所で解散
以上、海の環境や生物の多様性についての実地の実習内容を15回分に相当する時間で実施する。
|
時間外学習 |
参考書の他にも、海の動植物や環境問題については多くの書籍、インターネットの紹介サイトがあります。興味や疑問について課題を設定し、そのことについて調べ込んでみましょう。
|
学生へのメッセージ |
普段の生活では体験できないような実習内容を用意しています。海の環境を入り口に、今後の私たちの生活や社会のあるべき姿を一度考えてみる機会になればと期待しています。 この実習の後で、海の生物や環境についての、一般市民向けの公開イベントが実施されます。この実習で学んだことを参加者へ伝える形で協力していただけることを期待しています。
|