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生命と環境10 環境問題と社会
[23A2013]
科目名
Course Title
生命と環境10 環境問題と社会
[23A2013]
Life and Environment 10: Environment and society
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種
文理融合リベラルアーツ
クラス
三菱UFJ環境財団寄附講義
コンピテンシー
◎協働力,◎他者理解力,◎対人葛藤解決力
カラーコード
単位数
2.0
単位
履修年次
1
〜
4
年
担当教員
長谷川 直子
小谷 眞男
森 義仁
学期
後期
曜日・時限・教室
月曜
3
〜
4
限
共通講義棟1号館302室
授業の形態
講義,演習,対面授業のみ
教科書・参考文献
教科書は特に指定しない。必要に応じて参考文献を紹介する。
ALH区分
ALHを実施しない
アクティブラーニングの技法
ブレインストーミング,ミニッツペーパー(リアクションペーパー),問題基盤型学習(PBL:Problem Based Learning)
評価方法・評価割合
小論文(レポート)=授業の中での毎回のコメントシート70%, 最終レポート30%
主題と目標
私たちが暮らす社会では、様々な科学的な知見によって社会の仕組みが成り立っている。私たちの社会は、科学・科学技術の成果を大いに享受し、科学の知見を貴重な共有財産とする、「高度に科学化された社会」といえるであろう。したがって科学・科学技術の問題は一部の専門家だけしか関係がないような特殊な問題ではなく、あらゆる市民がそれと抜き差しならない関係を持っているような問題である。とりわけ環境問題は、科学の知見を大いに必要としていると同時に、現在の科学の知見を持ってしてもすべてが解明されているとはいえず、その中で社会の仕組みを作っていかなければならない。
この講義では、環境問題にはこんなものがありますよ、ということを単にバラバラな知識として学ぶことを目的としているのではなく、個別の問題はあくまで例として取り上げるにすぎない。この講義がねらいとするのは、環境問題にかかわる科学の不確実性、科学と社会の関係や、その中で生じる利害対立構造、科学や科学技術に関する社会的な意思決定のあり方・手法といった事柄を学び、環境問題を巡る社会の大きな構造を理解し、また科学的に解明されていない点の多い環境問題についての集団的決定をどのようにすればよいのかをひとりひとりが考える機会を提供することにある。
この講義は、上記のようなことを概観するパート(講義の導入部)、あるテーマを様々な視点から考えるパートに大きく2分される。2023年度の具体的テーマとしては地球温暖化問題と市民会議をとりあげる。
この科目は講義ではあるが、毎回の授業の最後に可能な限り、自分で考える時間、ディスカッションする時間を設け、将来社会へ出たときに自ら考え行動できる基礎を作ることを目指す。
授業計画
三菱UFJ環境財団寄附講義「環境問題と社会」講義計画(予定)
後期 月曜3-4限 (10:40-12:10) ※ 10/9は休講とする
概観 導入
1 10/2 担当:長谷川 直子・小谷 眞男・森 義仁
「授業の概観:地球規模の環境問題ー市民生活の視点からー」
2 10/16 担当:尾内 隆之(流通経済大学)
「環境問題と政治ー日常生活からの問い直し」
3 10/23 担当:藤垣 裕子(東京大学)
「環境問題と社会に関する学術のあり方ー科学者の責任」
テーマ1地球温暖化
410/30 (1)担当:江守 正多(国立環境研究所)
「気候変動予測はどのように行われているのか。専門家の立場からみた地球温暖化問題」
5 11/6 (2)担当:鍛治 信太郎(朝日新聞社)
「ジャーナリストの視点からみた地球温暖化問題」
6 11/13 (3)担当:環境省担当者
「行政の立場からみた地球温暖化問題」
7 11/20 (4)担当:企業担当者
「企業の立場からみた地球温暖化問題」
8 11/27 (5)担当:室橋 祐貴(日本若者協議会)
「地球温暖化問題に関わる様々な利害関係者の役割を振り、議論する」(グループ・ディスカッションの練習)
テーマ2 市民会議
9 12/4 (1)担当:小林 傳司(大阪大学)
「環境問題と社会に関する学術のあり方ーコンセンサス会議ー」
10 12/11(2)担当:宮本 博司(元国土交通省)
「淀川水系流域委員会での合意形成の取り組み」
11 12/18(3)担当:室橋 祐貴(日本若者協議会)
「市民会議とは何か? 気候若者会議の実践例」
12 12/25(4)担当:藤原 美佐子(元文京区議)
「文京区の環境運動と環境政策の変遷」
13 1/15 (5)担当:室橋 祐貴(日本若者協議会)
「ファシリテーションの技法を学ぶ」
14 1/22 (6)担当:室橋 祐貴(日本若者協議会)
「市民会議の実践(1)グループ・ディスカッション」
15 1/29 (7)担当:室橋 祐貴(日本若者協議会)
「市民会議の実践(2)提言書の作成」
時間外学習
授業時間内にコメントシートを書く時間が取れない場合がある。その場合にはコメントシートを記入する時間を確保する必要がある。
学生へのメッセージ
この授業は、三菱UFJ環境財団からの寄付により実施され、普段は聞くことができない、学外の第一人者の方がゲストスピーカーとして多く来られます。めったにない機会ですので多くの学生の履修を期待します。
学生の問い合わせ先
何か問い合わせ等がある場合は、担当教員3名のうちいずれか任意の教員に連絡してください。