液体や気体は簡単に形を変えることができ、「流れる」という運動の形態を示します。 液体と気体を一括して流体と呼び、その運動を調べる学問が流体物理学(流体力学)です。
この講義では、流体力学の初学者を対象に、 1.流体の数学的記述法 2.流体の運動方程式 3.運動方程式の解について知られている幾つかの結果 を扱います。
流体は連続的に広がった無限の自由度を持つ物理系です。このような物理系を場といいますが、 1では、場の数学的記述法を学びます。 2では、流体を記述する最も一般的な方程式としてのナビエ・ストークス方程式を理解します。 3では、粘性のない流体(完全流体)と粘性のある流体(粘性流体)それぞれについて、良く知られている結果を理解することを目標とします。
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