国際協力学 [24B2043]

科目名
Course Title
国際協力学 [24B2043]
International Cooperation
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 グローバル文化学環 クラス グローバル文化学環
コンピテンシー ◎批判的思考力,◎問題解決力,◎エージェンシー
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 14

担当教員 荒木 美奈子
学期 前期
曜日・時限・教室
金曜 5 6 共通講義棟2号館102室

受講条件・その他注意
・国際協力・開発関連の授業を履修予定の人は、本科目は入門的な科目のため、できるだけ早い時期に受講しておくことが望ましい。
・授業に関する連絡やレジュメや資料の掲載はMoodleを通して行います。受講予定の人はMoodleに自己登録してください。

授業の形態
講義

教科書・参考文献
教科書は指定しません。参考文献一覧を授業中に配布し、主要文献の解説を行います。

ALH区分
ALH(自発的な学習時間枠)※を実施する

アクティブラーニングの技法
ミニッツペーパー(リアクションペーパー),映像活用学習,授業前レポート

評価方法・評価割合
授業への参加態度=60%(ほぼ毎回リアクションペーパーを課し、授業の復習や小課題を行う。書かれた意見や内容等で判断し、毎回成績をつける),ALH(自発的な学習時間枠)=2回(各20%)レポート

主題と目標
本講義では、グローバル化時代における「国際協力」や「共生」について広く学んでいくことを目的としています。第一に、国際協力の基本的な概念や仕組みとその背後にある主要な開発理論・政策の変遷を概観した上で、「持続可能な開発目標(SDGs)」について詳しくみていきます。SDGsの前身の「ミレニアム開発目標(MDGs)」が主に途上国の貧困削減をはじめとした諸問題への取り組みであったのに対し、SDGsは先進国を含む全ての国や地域を対象とし広く普及しています。SDGs開始から目標達成の2030年までの折り返し点を通過していますが、新型コロナ感染症拡大の経験、ウクライナ情勢やガザ情勢、気候変動の深刻化、食料・水・エネルギー問題などの影響も考慮しながら、後半戦に向かう必要が生じています。こうした近年の国際情勢や課題を踏まえ、第二に、国際機関・国家・NGOなどの多様なアクターが担っている役割や取り組みをみていきます。そして、私たちの暮らしと他国・地域との繋がりを多面的に把握するなかで、「国際協力」や「共生」について再考していくことを目指します。

授業計画
第1回 オリエンテーション:授業の趣旨・授業計画、授業形態・評価方法などについての説明、授業アンケート
第2回 開発理論・政策の変遷(1)グローバル化時代のSDGs
第3回 開発理論・政策の変遷(2)近代化論、従属理論、持続可能な開発、内発的発展論、参加型開発など
第4回 開発理論・政策の変遷(3)人間の安全保障、MDGsを経てSDGsへ
第5回 SDGsをめぐる課題についてレポート作成【ALH1】
第6回 ALH1に基づくグループ討論、全体への報告
第7回 多様なアクターによる国際協力(1)全体の枠組み、国際機関
第8回 多様なアクターによる国際協力(2)日本の政府開発援助(ODA)
第9回 多様なアクターによる国際協力(3)NGO/NPO
第10回 身近な国際協力を考える
第11回 私たちの暮らしと他国・地域とのつながり―モノを通して考える(1)
第12回 私たちの暮らしと他国・地域とのつながり―モノを通して考える(2)
第13回 グローバル化時代の私たちの暮らしと他国・地域(他所)との繋がり(レポート作成)【ALH2】
第14回 ALH2に基づくグループ討論
第15回 各グループから全体への報告、総括
【授業13回+ALH2回=計15回】

*各回のトピックは大まかな目安です。翌週に延長したり、順番を入れ替えたりすることがあります。

時間外学習
講義で学んだことを振り返るためにほぼ毎回リアクションペーパーを書いてもらいます。授業で指示する文献を読んだり関連サイトなどを閲覧することにより、理解を深める努力をしてください。

学生へのメッセージ
「国際協力学」は関連する科目のなかで最も基本となる科目です。貧困問題、格差、食料・水・エネルギー問題、紛争、難民問題、気候変動、環境問題、自然災害などの多岐にわたる課題に直面するなかで、国際機関・国家・NGO・企業などのアクターのみならず、私たちひとりひとりが主体的にコミットすることが求められています。専門的に学びたいという人のみならず、多少なりとも関心があるという人にとっても「新たな窓を開く契機」となるような授業を目指します。学科・学部や学年を越えた幅広い受講者を歓迎します!

学生の問い合わせ先
araki.minako@ocha.ac.jp