都市デザイン特論[24K6111]

科目名
Course Title
都市デザイン特論[24K6111]
Urban Design, Advanced Course
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 生活工学共同専攻 クラス 生活工学
コンピテンシー ◎批判的思考力,◎創造的思考力
カラーコード  
単位数 2.0単位 履修年次 12

担当教員 藤山 真美子
学期 前期
曜日・時限・教室
水曜 1 2

授業の形態
講義

教科書・参考文献
用いる教材については、授業の際、適宜紹介します。

ALH区分
ALHを実施しない

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=80%(都市デザインに関するレポート提出/計2回),授業への参加態度=20%(授業内での質疑応答やディスカッション)

主題と目標
現代の都市に求められる機能や役割は、人口構造や産業構造の変化、地球規模での環境問題等から大きな影響を受けるとともに、技術発展や市民参加など都市生活の高次化に伴い多様化している。本講義では、近代以降の都市デザインの変遷を、同時代のトピックやキーワードを手掛かりに概観し、都市の成立背景および発展理論とその構造、機能、形態との関係等について議論する。現代の都市が抱える今日的課題を自ら発見し、議論する基礎的能力の習得を達成目標とする。

授業計画
第01回.(ガイダンス)都市の成立前後

【産業革命と都市】
第02回.産業革命による都市問題とパブリック概念の形成
第03回.社会改良運動と環境思想のはじまり
第04回.理想都市の追求と都市景観政策の源流
第05回.【前半課題テーマ】世界的感染症流行の経験から考える今後の都市デザインの在り方

【近代化と都市】
第06回.スラムクリアランスとハウジング概念の成立
第07回.CIAM(近代建築国際会議)の設立と近代都市計画への影響
第08回.CIAMの解体とTeamXによる脱近代化の潮流

【アジア/日本における都市】
第09回.アジアにおける植民地開発と西欧の公衆衛生思想による支配
第10回.江戸東京のまちづくりと開国後の西欧化
第11回.高度経済成長期に構想された都市の未来像(メタボリズム)

【環境と都市】
第12回.ポストモダニズムにおける経験される都市への眼差し
第13回.持続可能な都市形成とランドスケープアーバニズムの萌芽
第14回.住民参加の実践によるシビックプライドの醸成
第15回.【後半課題テーマ】変化する現代社会特有の課題から考える今後の都市デザインの在り方

時間外学習
授業内で紹介する都市デザインの事例等について、興味をもったテーマがあれば、授業時間外にも関連情報を調べるなど積極的に知識を広げ、レポート課題に反映するなどしてください。

学生へのメッセージ
本授業で、都市の成立背景および発展理論とその構造について様々な事例を知ると共に、現代の都市空間や都市生活に関する議論や取り組みに関心を持ち、普段何気なく過ごしている都市空間に存在する歴史的背景や意図を自ら考察してみてください。

学生の問い合わせ先
教室や授業の実施形態については、初回授業開始前に履修生に連絡します。その他、不明点等があれば、担当教員にメールで連絡してください。