データベース論[23B0063]

科目名
Course Title
データベース論[23B0063]
Database Systems
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 文教育学部共通 クラス 文教育学部
コンピテンシー ◎創造的思考力,◎問題解決力,○協働力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 3

担当教員 Le Hieu Hanh
学期 前期
曜日・時限・教室
水曜 1 2 共3-409【情報科学講義室1】

受講条件・その他注意
情報科学科の学生は「データベース設計論」を履修してください。
演習用のソフトウェアをインストールできるPC(Windows/Mac/Linux)を所有している方はお持ちください。
初回授業にてグループ分け等を行う可能性があるので、受講される方はご参加ください。

授業の形態
講義,対面授業のみ

教科書・参考文献
授業中に紹介します。

ALH区分
ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)※を実施する

アクティブラーニングの技法
ミニッツペーパー(リアクションペーパー),その他

評価方法・評価割合
期末試験=50%,小論文(レポート)=40%,ALH(アクティブ・ラーニング・アワー)=10%

主題と目標
現代社会においてデータベースはさまざまなアプリケーションにおいて利用されている。インターネットの発展によって文章や音声、画像、映像などのデータを活用するためのデータベース技術も開発されている。データベースについて、その概念から仕組み、応用までを学習する。利用頻度の高いデータベースであるリレーショナルデータベースの設計・管理方法を理解する。さらに、複雑な処理が必要になるデータモデルや分散データベース、マルチメディアデータベースなども扱う。

授業計画
第1回:導入−データベースとは何か−
 データベースの歴史から基本的な概念と仕組み、利点と欠点までを概説し、データベースに対する興味関心を向上させる。
第2回:身近なところで活用されているデータベース(1)
 私たちの身のまわりで使われているデータベースの事例を紹介し、現代社会におけるデータベースの意義や役割について理解する。
第3回:データベースの仕組みと動作環境
 データベースの概念を学習したうえで、データベース管理システムの役割を理解する。また、データベースの動作に必要とされるネットワーク環境やハード・ソフトウェア環境について理解する。
第4回: データベースにおける概念設計
 データベースの概念設計手法について学習する。データベース設計全体を概観したうえで、実世界の概念を概念データモデルに落とし込む方法について理解する。
第5回: リレーショナルデータモデル
 データベースにおける論理データモデルであるリレーショナルデータモデルについて学習する。さらに、実体−関連モデルをリレーショナルデータモデルに変換する手法について理解する。
第6回: データ操作
 リレーショナルデータベースを操作するための演算体系を学習する。リレーショナル代数について詳述し、射影演算や選択演算、結合演算などによりデータ操作が行えることを理解する。
第7回:正規化
 リレーショナルモデルの正規化について学習する。正規化を行う必要性やそれによるメリットについて理解する。
第8回: データベース言語
 データベース言語の役割および代表的なリレーショナルデータベース言語であるSQLについて学習し、理解する。
第9回: データベース管理システム(1)
 コンピュータ上に構築されたデータベースを操作したり、管理したりする仕組みを学習し、理解する。
第10回: データベース管理システム(2)
 データベース管理システムにおける処理単位のトランザクションとその処理が持つべき特性について学習し、理解する。
第11回:データベースの発展技術(1)
 リレーショナルデータベース以外のデータベースモデル(NoSQLデータベース)について、データベースの機能とデータ形式に注目して特徴を理解する。また、ビッグデータ時代のデータベースに求められる高機能・高速性を実現するための技術について学習する。
第12回:データベースの発展技術(2)
 マルチメディア・データに関するデータベースの枠組みについて学習するとともに、ドキュメント(文書)データの検索等の処理の基本について学び、理解する。
第13回:データベースの発展技術(3)
 マルチメディア・データのうち画像、映像、音声データの検索等の処理の基本について学び、理解する。
第14回(ALH):身近なところで活用されているデータベース(2)
 受講生の関心に基づき、Web上の既存の人文・社会分野におけるデータベースについてリサーチし、本科目を通じて学んできた内容をもとに、当該データベースの意義や役割、また課題について考察してレポートする。これにより、データベースに対する興味関心をさらに向上させる。
第15回:まとめ
 これまで学んできた内容を復習したうえで、これからのデータベースについて考える。

時間外学習
次回の授業範囲について配布資料の内容に基づき予習してください。

学生へのメッセージ
現代社会ではソーシャルネットワークサービスや業務システム、E―コマースなどの様々な情報システムがデータベースを利用しています。このデータベースの仕組みを理解したい、データベースを利用したテーマの研究を行いたいなどといった場合、本講義の内容が基礎となります。 

学生の問い合わせ先
オフィスアワー、連絡先は初回の授業でお伝えします。