地理学分析基礎演習U[24B5520]

科目名
Course Title
地理学分析基礎演習U[24B5520]
Introductory Seminar: Analytical Geography U
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 地理学コース クラス 地理学コース
コンピテンシー ◎創造的思考力,◎問題解決力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 23

担当教員 宮澤 仁
学期 後期
曜日・時限・教室
木曜 3 4 文教育学部1号館819室

受講条件・その他注意
演習においてPCを使用した作業を行います。各自、ノートPCを教室に持ち込んで作業してください。
その他の実習機材の関係で受講者数を制限する可能性があります。
初回の授業から Moodle を使用するので事前に自己登録を済ませておいてください。

授業の形態
演習

教科書・参考文献
村山祐司・駒木伸比古 2013.『新版 地域分析−データ入手・解析・評価−』古今書院.本体2,800円+税.ISBN 978-4-7722-5272-0.
『学習指導要領』(文部科学省)

ALH区分
ALHを実施しない

アクティブラーニングの技法
アンケート調査

評価方法・評価割合
実習成果=50%,授業への参加態度=50%

主題と目標
地理環境学プログラムにおいて地理学の量的分析手法を学ぶための基礎科目に位置づけられる演習科目である。
 
本科目では、地理学をはじめとする、地域の社会や経済に関心を持つさまざまな分野において、地域の分析に使うことができる、統計資料の検索・入手方法、統計処理や地図による地理的な可視化、多変量解析、地域社会で行う質問紙調査の基礎を演習を通じて学ぶ。

授業計画
第1回
導入  授業概要を説明する。授業で使用するソフトを自分のパソコンにインストールする(演習)
第2回
地域統計の利用(1)  地域分析における統計利用の目的(地域特性、地域的分布/空間的分布の把握など)、主要な統計調査と調査方法、地域統計の体系、統計利用上の注意について学ぶ(講義)
第3回
地域統計の利用(2)  統計データの検索・入手の方法を、政府統計の総合窓口 e-Stat の使用を通じて学ぶ(演習)
第4回
地域統計の利用(3)  GISを用いて統計地図を作成する その1 フリーのGISを使ってみる(演習)
第5回
地域統計の利用(4)  GISを用いて統計地図を作成する その2 jSTAT Map、RESASを使ってみる(演習)
第6回
統計処理の基礎(1)  記述統計量(代表値、散布度)、グラフ表現(度数分布とヒストグラム)について学習し、ソフトを用いて実際に求める(講義+演習)
第7回
統計処理の基礎(2)  相関の考え方や注意点について学習する。ソフトを用いて相関係数を求める(講義+演習)
第8回
統計処理の基礎(3)  回帰分析の目的や考え方、因果関係と相関関係の違い、地域データへの援用時の注意について学ぶ(講義)
第9回
統計処理の基礎(4)  ソフトを用いて回帰分析を実際に行い、回帰係数や残差の意味を理解する(演習)
第10回
統計処理の基礎(5)  クラスター分析の目的や手法の種類を学び、ソフトを用いて地域の分類に援用する(講義+演習)
第11回
質問紙調査の基礎(1)  質問紙法および質問票の作成について学ぶとともに、サンプリングの方法について知る(講義)
第12回
質問紙調査の基礎(2)  調査目的を設定し、それに応じた質問票を作成してみる(演習)
第13回
質問紙調査の基礎(3)  調査結果の処理 その1 サンプルデータを対象に単純集計、クロス集計を行う(演習)
第14回
質問紙調査の基礎(4)  調査結果の処理 その2 分割表について独立性を検定する(講義+演習)
第15回
まとめ 授業を通じて学んだ統計資料や手法を振り返り、地域分析における利活用について考える。期末の課題について説明する(演習)

時間外学習
次回の授業範囲について事前に配布する資料の内容に基づき予習し、作業内容のイメージをもって取り組んでください。

学生へのメッセージ
日常生活の中でマスコミ等にあらわれる統計数値、統計分析、地図表現を、その作成方法まで想像しながら関心をもってフォローしていてください。この演習によって、地域分析の方法を理解し、自分で実践するスキルを習得してください。

学生の問い合わせ先
オフィスアワー、連絡先は初回の授業でお伝えします。