心理学や社会科学の研究を行う上で必須となる統計的なデータ解析手法に関する基礎的事項について学習します。データの特徴を要約する記述統計の手法と、手持ちのデータから確率論的に一般化可能な知見を得ようとする推測統計の手法について、基本的な理解と分析のスキルを習得することを目的とします。手順だけを追った「マニュアル」的な解析に陥らず、研究の文脈やリサーチクエスチョンに応じて解析を柔軟に計画、実行、解釈できる力を身に着けるため、数理的理解(数式による理解)、概念的理解(ことばと図による理解)、手続き的理解(分析の手続きの理解)をバランスよく構築することを目指します。到達目標は以下の通りです。
1.心理学や社会科学の研究を行う上で、なぜ統計的手法が必要となるのかを説明できる。 2.図表や記述統計量(平均値、標準偏差、相関係数など)によるデータ要約の方法を理解し、的確に計画、実行、解釈できる。 3.確率論に基づく信頼区間の推定や統計的仮説検定の手法を理解し、的確に計画、実行、解釈できる。
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