文化情報工学基礎演習[24R3007]

科目名
Course Title
文化情報工学基礎演習[24R3007]
Fundamental Exercises in Humanities Data Engineering
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種 文化情報工学科 クラス 文化情報工学科
コンピテンシー ◎問題解決力,○省察的思考力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 1

担当教員 土田 修平
宮澤 仁
Le Hieu Hanh
伊藤 貴之
学期 前集中
日程・時限・教室
2024/09/03 1 10 (9:00 18:10) 共通講義棟1号館201室
2024/09/04 1 10 (9:00 18:10) 共通講義棟1号館201室
2024/09/05 1 10 (9:00 18:10) 共通講義棟1号館201室

受講条件・その他注意
・受講上の注意
文化情報工学科の学生は、本科目を1年次に必ず履修すること(必修)。
他学科の学生が履修を希望する場合、実習機材の関係で受講者数を制限する可能性があります。

・共創工学部の5つの共創能力とその評価について
技法(専門知)の習得水準について実技成果を基に評価する。

・その他注意
データの分析に関しては、文化情報工学基礎科目 デーサイエンス系の必修科目において1年次後期から学ぶ。

授業の形態
演習

教科書・参考文献
授業時に配付する資料

ALH区分
ALHを実施しない

アクティブラーニングの技法
ミニッツペーパー(リアクションペーパー)

評価方法・評価割合
実習成果=50%(各実技の結果を提出),授業への参加態度=50%(実技の取り組み)

主題と目標
授業の概要:
文化情報工学主プログラムの基礎科目群情報工学系科目として1年次前期(集中)に履修する必修の演習科目である。
本科目では、文化情報工学で用いる基礎的な技法を、実技を通して学ぶ演習である。人文・社会分野のさまざまな事象に適用できるデータ取得の方法(センサによる計測やデジタル化の手法など)から、データの整理や可視化の方法(データベース設計の基礎やコンピュータグラフィックスなど)、研究成果の社会実装や社会への発信の基盤となるモノづくりやアプリケーション開発の工程までを実作業を通して学ぶ。文化情報工学総論で提示した協働の理念を踏まえ、人文学と工学を結びつける技術やプロセスの基礎を学習する。
 
授業の到達目標:
1. 文化情報工学で用いる基礎的な技法として、センサによる計測や資料のデジタル化、データベースの設計、コンピュータグラフィックスを用いたデータの可視化について、実技を通して基本的な手順を学び、一連の作業を独力でできるようになる。(専門知)
2. 研究成果を社会実装や社会への発信に繋げていくためのモノづくりやアプリケーション開発のプロセスついて実作業を通して学び、その工程を理解する。(専門知)

授業計画
第1〜5回 センシング技術とデータ収集(第1・2回 土田修平、第3〜5回 宮澤仁)
センシング技術の発達により、人間の五感で感知できる情報、さらに五感では感知できない情報までを収集し、データ化することが可能になった。文化情報工学に活用できるデータ取得の方法としてセンシング技術の原理について学ぶとともに、簡単に使えるセンサを用いて実際に生体情報(第1・2回)や位置情報(第3〜5回)を測定しデジタルのデータとして収集してみることを通じて、データ取得の技能を向上させる。(専門知)
 
第6〜11回 測定データのデータベース化と可視化(第6〜8回 Le Hieu Hanh、第9〜11回 伊藤貴之)
収集したデータを整理し、分析に向けて扱いやすくするためにデータベース化は必須の作業である。また、数値などのデータをビジュアルで表す可視化は、データおよびその分析結果の理解を促すだけでなく、課題に対する意思決定や解決にも寄与する。データベース設計の基礎およびデータ可視化の基本的な方法を学ぶとともに、実際にデータベースを設計し(第6〜8回)、コンピュータグラフィックスでデータを可視化する(第9〜11回)作業を経験することで、データ処理の基本プロセスについて理解する。(専門知)
 
第12〜15回 モノづくりの体験(土田修平)
研究成果を社会実装や社会への発信に繋げていくためには、それをモノやアプリケーションなどのかたちで具現化する必要がある。また、4年次に取り組む卒業研究では、その成果を作品として提出することもできる。作品製作に繋がる実技として電気・電子工作に取り組み、実践的なものづくりの過程について理解する。(専門知)

時間外学習
次回の授業範囲について配布資料の内容に基づき予習してください。授業後も復習として配布資料を読み返すことを推奨します。

学生へのメッセージ
本科目では、文化情報工学分野のデータの取得から整理、可視化、そしてものづくりの基礎までの一連の作業を経験します。前期の文化情報工学総論で学んだ内容と結びつけながら、演習に取り組んでください。

学生の問い合わせ先
オフィスアワー、連絡先は初回の授業および共創工学部webサイトでお伝えします。