歴史情報学演習[26R3012]

科目名
Course Title
歴史情報学演習[26R3012]
Seminar on Digital History
科目区分・科目種 文化情報工学科 クラス 文化情報工学科
コンピテンシー ◎創造的思考力,◎他者理解力,◎問題解決力
カラーコード
単位数 2.0単位 履修年次 23

担当教員 遠藤 みどり
学期 後期
曜日・時限・教室
金曜 7 8 文教育学部1号館309室

受講条件・その他注意
前期開講の「歴史情報学」と合わせて履修すること。歴史学の基礎知識として、1−2年次に「日本文化史概論」「古文書学」「歴史史料学」(文教育学部科目)などを履修しておくことが望ましい。また、歴史情報学で卒論を書く場合は、文教育学部比較歴史学コースで3−4年次に開講している演習科目(「日本古代史演習」など各自の興味のある分野)を履修すること。

授業の形態
演習

教科書・参考文献
適宜、授業内で指示する。

ALH区分
ALH(自発的な学習時間枠)※を実施する

アクティブラーニングの技法
輪読,ディベート

評価方法・評価割合
小論文(レポート)=30%(学期末に提出) ,発表=50%(ALHの報告を含む),授業への参加態度=20%(発言など)

主題と目標
文化情報工学科発展科目として3年次前期に履修する人文情報学(6分野)の一つである。
歴史情報学は、人文学のひとつである歴史学にデータサイエンス・情報科学を接合した分野であり、歴史資料のデジタル化を通して、新たな歴史的事象の分析方法を構築することを主な目的とする。本科目では、歴史情報学の既存文献を講読し、その実用例を学んだうえで、各論文における分析作業を追体験する。これらを通じて、情報学やデータサイエンスの手法を用いた歴史資料の分析・活用方法を身につける。

授業計画
授業計画:
第1回:ガイダンス
 本科の授業内容を説明し、主題と目標を理解する。授業で講読する既存文献の位置づけと概要を説明し、歴史情報学の分析・活用に関する興味関心の向上をはかる。
第2回:文献講読@(デジタルアーカイブズ)
 デジタルアーカイブズに関する既存文献の講読と読後の討論を通じて、史料のデジタル化やデータベース構築など、デジタルデータ作成のためのツールとその手法を学ぶ。(専門知、発見力、対話力)
第3回:文献講読A(情報の入手)
 デジタル化された歴史資料から分析可能な情報を入手する方法について検討した既存文献の講読と読後の討論を通じて、webスクレイピング技術などの情報を抽出するツールやその手法を学ぶ。(専門知、発見力、対話力)
第4回:文献講読B(情報の分析)
 デジタル化された歴史資料の分析やそのためのデータ加工に関する既存文献の講読と読後の討論を通じて、RやKH Coderなどの分析ツールの使用方法を学ぶ。(専門知、発見力、対話力)
第5回:文献講読C(情報の表現)
 歴史事象の分析結果を可視化するためにデジタル技術を利用することに関する既存文献の講読と読後の討論を通じて、TableauやQGISなどの情報を表現するツールとその手法を学ぶ。(専門知、発見力、対話力)
第6回:文献講読D(情報の公開)
 収集・分析した成果を活用・公開に関する既存文献をの講読と読後の討論を通じて、TEIやiiiFなどのweb上での情報公開に必要なツールやその手法を学ぶ。(専門知、発見力、対話力)
第7回:事例分析@
 文献講読@で取り扱った歴史資料のデジタル化、データベース構築の手法を追体験することで理解を深めるとともに、当該文献の分析の成否を検討し、よりよい解決方法を探る。(専門知、発想力、対話力)
第8回:事例分析A
 文献講読Aで取り扱った情報入手の手法を追体験することで理解を深めるとともに、当該文献の分析の成否を検討し、よりよい解決方法を探る。(専門知、発想力、対話力)
第9回:事例分析B
 文献講読Bで取り扱った情報分析の手法を追体験することで理解を深めるとともに、当該文献の分析の成否を検討し、よりよい解決方法を探る。(専門知、発想力、対話力)
第10回:事例分析C
 文献講読Cで取り扱った分析結果を可視化する手法を追体験することで理解を深めるとともに、当該文献の分析の成否を検討し、よりよい解決方法を探る。(専門知、発想力、対話力)
第11回:事例分析D
 文献講読Dで取り扱った研究成果の公開・活用に関する手法を追体験することで理解を深めるとともに、当該文献の分析の成否を検討し、よりよい解決方法を探る。(専門知、発想力、対話力)
第12回(ALH):デジタルデータの入手と分析方法の検討
 第11回までの授業をふまえ、自分の興味関心のある歴史事象に関するデジタルデータを入手し、その分析方法を検討する。(発見力、発想力)
第13回:自由報告@
第14回:自由報告A
第15回:自由報告B
 ALHでの検討結果を各自報告し、受講者全員で議論することで、それぞれの興味関心の所在を確認しつつ、入手したデジタルデータや分析方法の妥当性やよりよい方策を見つけ出すなど、歴史情報学の研究をデザインする力を高める。(専門知、発見力、発想力、対話力、デザイン力)

時間外学習
事前に授業で講読する文献を読み、授業後は報告者の発表内容や議論を振り返り、関連文献を読むなどして理解を深めること。

学生へのメッセージ
歴史情報学は新たな分野で、情報学の知見を、どう歴史研究に活用するのかは、まだまだ手探り状態です。皆さんの新たなアイディアで、一緒に新たな歴史学の一歩を切り拓いていきましょう。

学生の問い合わせ先
何か質問があれば研究室(文教1号館805)もしくはメールでどうぞ。