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地理情報学演習
[26R3014]
科目名
Course Title
地理情報学演習
[26R3014]
Exercises in Geographic Information Science and Technology
授業言語
Language
Japanese
科目区分・科目種
文化情報工学科
クラス
文化情報工学科
コンピテンシー
○創造的思考力,○問題解決力,○エージェンシー
カラーコード
単位数
2.0
単位
履修年次
2
〜
3
年
担当教員
宮澤 仁
学期
後期
曜日・時限・教室
火曜
5
〜
6
限
@共通講義棟1号館201室
A演習室(IACS)(人間文化研究科棟508室)
受講条件・その他注意
本科目は、公益社団法人日本地理学会が認定する資格「GIS学術士」の認定科目(カテゴリC)である。授業計画は当該資格取得のために必要とされる内容となっている。前期に開講する、講義に比重をおいた「地理情報学」をあらかじめ履修していることが望ましい。また、地理学の基礎知識として、1・2年次に「人間と空間」(文化情報工学人文学系基礎科目、文教育学部科目)、「地図学」(文教育学部科目)などを履修しておくことが望ましい。
授業の形態
演習
教科書・参考文献
授業時に配付する資料
ALH区分
ALH(自発的な学習時間枠)※を実施する
アクティブラーニングの技法
問題基盤型学習(PBL:Problem Based Learning)
評価方法・評価割合
授業への参加態度=40%(発言など)、作業成果=60%
主題と目標
文化情報工学発展科目群の人文情報学系科目として2・3年次後期に履修する選択必修科目(6領域(歴史・地理・言語・文化・芸術・思想)から2領域を選択)の一つである。
地理情報学は、人文学のひとつである地理学にデータサイエンス・情報科学を接合した分野であり、地理空間情報の統計的・数理的な分析に基づき、地表で生じるさまざまな現象を理解することを主な目的とする。地理情報システム(GIS)は、地理空間情報の分析に欠かせない情報処理基盤である。本科目では、GISを用いた地理空間情報分析の既存文献を講読し、その実用例を学ぶ。また、GISソフトを用いて既存文献における分析作業を追体験する。これらを通じて、人文情報学の研究や社会における諸課題に対する、地理空間情報の分析およびGISの応用力を身につける。
授業の到達目標:
1. GISを用いた地理空間情報分析の具体例とその手順を、既存文献の講読および読後の討論を通じて学ぶ。GISの分析機能は多岐にわたるため、目的に応じた機能の組合せについて考え、理解する。(専門知、発想力、対話力)
2. GISソフトを用いて既存文献における分析作業を追体験し、分析結果の吟味とともに分析上の課題について理解する。(発見力)
3. 以上の演習を通じて、人文情報学の研究や社会における諸課題に対する、地理空間情報の分析およびGISの応用について具体的に考える能力を身につける。(発想力、デザイン力)
授業計画
第1回
導入(演習)
本科目の授業内容を説明し、主題と目標を理解する。授業で講読する既存文献の位置づけと概要を説明し、地理空間情報の分析およびGISの応用に関する興味関心の向上をはかる。
第2回
文献講読1 点データ分析に関する文献(演習)
点分布パターン分析の一事例である犯罪発生地点の分析に関する既存文献の講読と読後の討論を通じて、具体的な分析手法とともにデータの取得から分析結果の読み取り方までの一連の分析手順を学ぶ。(専門知、発想力、対話力)
第3回
地理空間分析の実際 点分布パターンの分析1(演習)
点分布パターンの分析に用いることができるオープンデータの種類や所在を検索するとともに、アドレスマッチングを使用したり、ベクトルデータとして入力したりして自作する方法を学ぶ。(専門知、発見力)
第4回
地理空間分析の実際 点分布パターンの分析2(演習)
第3回で取得・作成した点データに対して複数の分析手法(最近隣尺度、カーネル密度推定など)を用い、それぞれの結果の違いについて読み取るとともに、受講者間で比較検討し、目的に応じて適切な手法が選択できるようにする。(専門知、発見力、対話力)
第5回
文献講読2 土地利用・土地被覆変化に関する文献の講読(演習)
土地利用・土地被覆変化の分析は、GISの面データ分析が援用される典型例である。土地利用・土地被覆の変化を分析した既存文献の講読と読後の討論を通じて、代表的分析手法であるオーバレイについて分析データの取得から分析結果の読み取り方までの一連の分析手順を学ぶ。(専門知、発想力、対話力)
第6回
地理空間分析の実際 土地利用・土地被覆変化の分析1(演習)
GISのオーバレイ機能を用いて、土地利用・土地被覆変化を分析する。オープンデータを検索のうえ、時期の異なるデータを取得し、GISでオーバレイを行うことにより、対象地域における土地利用・土地被覆の経時的変化を把握する。(専門知、発見力)
第7回
地理空間分析の実際 土地利用・土地被覆変化の分析2(演習)
地形に関するオープンデータを検索したうえで取得し、GISの空間補間と地形解析機能を用いて地形条件に関するラスタデータを作成する。それに土地利用・土地被覆変化のデータをオーバレイし、さらに三次元表示や測定機能を用いて、土地利用・土地被覆の変化パターンごとに位置や面積、地形条件との関係を分析する。また受講者同士で分析結果を議論する。(専門知、発見力、対話力)
第8回
文献講読3 防災計画立案の基礎分析に関する文献の講読(演習)
被災予想範囲にどの程度の人口や社会資源が存在するのかを把握することは、災害の被害予測と防災計画の立案に向けた基礎的分析である。火山噴火を事例に、噴出物の到達予想範囲に存在する人口や社会資源をGISで集計した既存文献の講読と読後の討論を通じて、GISによる被害予測のためのデータ整備から予測結果の評価までの一連の手順を学ぶ。(専門知、発想力、対話力)
第9回
地理空間分析の実際 災害の被害予測1(演習)
被災予想範囲の地理空間情報について、オープンデータの種類や所在を検索するとともに、各種ハザードマップからベクトルデータとして自らデータ入力する方法を学ぶ。(専門知、発見力)
第10回
【アクティブ・ラーニング】 地理空間分析の実際 災害の被害予測2(演習)
第9回で学ぶデータ作成について、事例地域の火山噴火ハザードマップを基図に、受講生各自が実践する。GISによる線データ、面データの作成を独力でできるようになる。(専門知、発想力)
第11回
地理空間分析の実際 災害の被害予測3(演習)
対象地域における人口や社会資源、土地利用等に関するオープンデータを検索したうえで取得し、第10回で作成した被災予想範囲のデータとオーバレイすることで、火山噴火時の被害予測を行う。その結果について受講者同士で議論する。(専門知、発見力、対話力)
第12回
文献講読4 地域交通の評価に関する文献の講読(演習)
高齢化の進展とともに住民の足として公共交通の重要性は高まる一方で、需要の低下や乗務員の人手不足などを理由に減便や路線の縮小が進んでいる。利用者のアクセシビリティから乗合バスの既存路線および再編案をGISを用いて評価した既存文献の講読と読後の討論を通じ
て、地域交通の利便性を評価する手順を学ぶ。(専門知、発想力、対話力)
第13回
地理空間分析の実際 地域交通の需給分析1(演習)
授業で提供する対象地域のジオデモグラフィクス・データとGISを用いて、交通需要に影響を及ぼす地域の人口変化を分析する。特に土地利用変化と高齢化との関係をGISの空間検索、空間結合を用いて明らかにし、交通需要への影響を考察する。(専門知、発想力)
第14回
地理空間分析の実際 地域交通の需給分析2(演習)
対象地域における乗合バスの既存路線および路線再編案に関する地理空間情報を作成し、乗合バスへのアクセシビリティをGISのバッファリングやネットワーク分析の結果から評価する。受講者同士でより効果的な乗合バス路線を考え、代替案として評価する。(専門知、発見力、発想力、対話力、デザイン力)
第15回
まとめ(演習)
GISによる地理空間情報の分析が適用可能な人文情報学の研究や社会における諸課題について、受講者同士で意見を出し合い討論することを通じて、地理空間情報の分析およびGISの応用力を涵養する。(発想力、対話力、デザイン力)
時間外学習
次回の授業範囲について事前に配布する資料の内容に基づき予習し、作業内容のイメージをもって取り組むこと。
学生へのメッセージ
文献講読回においては討論での発言を基本に、対話力とともにGISを用いた地理空間情報の分析に対する理解度および発想力を評価する。分析演習回においては授業終了後に作業の結果得られた地図やデータの提出を課し、それを基本に分析を的確に行うための能力の獲得状況を評価する。また、分析事例ごとに最終結果に基づいて受講者同士で行う討論での発言を基本に、地理空間情報の分析に関する発想力および分析結果とそれに基づく課題の発見力を評価し、さらに応用面での発想力とデザイン力を評価する。
学生の問い合わせ先
オフィスアワー、連絡先は初回の授業において提示する。